認知症の人が、何も分からないと思ったら大間違いなのです。

 

 

このサイトの人

サイト運営者のまいです。

我が家もとうとう認知症患者を抱えました。

介護の知識と経験をご紹介しながら在宅介護を目指します。

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家にいる間中「はぁはぁ」うるさいじいちゃんのそばには、誰も寄りたがりません

 

しかしじいちゃんは、ひとりで過ごすことができないので、誰かいる部屋に居座ろうとします。

 

その度に、私たちがその部屋を出るか、じいちゃんを部屋から出すか…どちらかになります。

 

その日も、私がいる部屋にじいちゃんが居座ろうとしました。

 

私が離れる

じいちゃんを部屋から出すのは、面倒なのです。

100%、「は?」と聞き返して来るし(何度も)、聞き取れたとしても「わかった」とならないし。

 

わたし
 

うるさいの(怒)

マジで。

聞く姿勢もないし、誠意がなくて、いちいちムカつく

 

だったら、何も言わずに、わたしがじいちゃんのいる場所から離れた方が楽なのです。

そうすれば会話もないし、じいちゃんが何か言葉を発することもありません。

 

だから、その日も例にならって私が部屋から出たのです。

 

 

母親に質問していたこと

 

その日は、母親を呼びつけて質問をしていました。

 

どうやら、自分が来ると、みんないなくなってしまうことに気づいたようでした。

 

 

じいちゃん
 

俺が来ると、まいや妹達は、どこかへ行ってしまう。

俺がなんかしてるのか?

 

母親
 

お義父さんの声が大きくて、頭に響くんだって。

 

じいちゃん
 

そんなのは病気なんだらか、仕方ないだろ。

 

母親
 

そう。

だけど、もうすこし静かに話してほしい。

「はぁはぁ」も音が大きいから、頭に響くんだって。

 

じいちゃん
 

じゃあ俺がどっか行くから、まい達に戻って来いと言ってくれ(怒)

 

母親
 
 

まいは頭が痛いんだって。

お義父さんに迷惑かけないように、部屋に行って休むんだって!

じいちゃん
 

だから、俺があっち行くから、まいにそう伝えてくれ(怒)

 

そう言って、じいちゃんはその部屋から出て自室へ行きました。

 

 

怒ることの面倒さ

認知症の人は、自分がおかしいということには気づきません

どんな方でも、自分は正しいし健常である思っています

 

 

わたし
 

ほんと

幸せものだぜ(怒)

 

そして、自分が否定されたりすると、感情が不穏切り替わります。

 

それが本当に厄介

 

まともに話ができないし、一緒に生活ができなくなることの理由にも繋がりますね。

 

だから母親は、じいちゃんを上手になだめて、その場を流します。

 

結局じいちゃんは忘れてしまうし。

じいちゃんの中で、嫌な気持ちは残りやすいけど、大きな不穏や混乱状態にならなければ、いっときのイライラで済むから。

 

 

そうか、と理解できない認知症

「そうか」と、理解できないのがじいちゃんの認知症

ただひとこと、「そうか」と理解を示してくれるだけでいいのに。

 

「俺があっちいけばいい」という言葉の裏には、「俺が悪いんだろ!」というマイナスな気持ちが含まれています。

そのマイナスな気持ちが、じいちゃんの認知症状を悪化させます。

 

 

表情や行動を肌で感じる認知症患者

認知症患者は、同じことを何度も聞くし、すぐに忘れるし、なんにも分からないね。

と思われがちです。

 

けど、実はそんなことなくて

 

接する態度や、会話の長さ、声のトーンや表情などで、相手や周囲の状況や雰囲気をよく察知しているんです。

 

代表的な認知症状でもある夕暮れ症候群もそのひとつ。

 

そういう雰囲気を察知すると、潜在的な本能が働いて、しかしそれをどう表面に出していいか分からず、不穏や混乱に繋がります。

 

だから、認知症患者さんとの関わり方において不安を煽らないようにするのは大切なことなのですが…

 

やっぱり一つ屋根の下で暮らしていると、許せなくなりますね汗

 

 

母親が対処して、難なくを得る

結局、母親がうま〜く対処してくれたお陰で、じいちゃんは不穏にならずに忘れることができました。

 

メイン介護者である母親から、じいちゃんに察されないように居なくなるするべし!との御触れが出ました(笑)

 

認知症患者さんを不穏にさせない方法として、大切なこころがけですね。

 

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