☆お芝居「馬っ喰らい」

赤穂浪士神崎与五郎(大五郎座長)と馬喰の牛五郎(良二副座長)とのエピソード…忠臣蔵外伝を三河屋諒さんが副座長のために書き下ろした新作でした✨


大酒飲みの博打うち、めちゃくちゃ酔っ払いの牛五郎役の良二座長…酔っ払いと老け役という破格の役どころで、芝居中の記憶がないほど殻破りの演技で感動しました✨か子供の頃、父親に理不尽な暴力をふるった侍に対して憎悪を抱いていたため、赤穂浪士とも知らずに与五郎に無礼な狼藉を働いたことを悔いる牛五郎…💦謝りたくても赤穂浪士は全員切腹💦

改心した牛五郎…せめてもの墓参りに赴きますが、そこの住職(伍代孝雄さん)の温情で一生をかけて与五郎の墓守りを務めます💦「俺は一生ここを離れねぇよ」という台詞通りに誠意(ある意味もう一つの忠義ですよね✨)を貫くのです💦


元々、酔っ払いの遊び人ではありますが、根は優しくて楽しい人で曲がったことが大嫌いな牛五郎…良二さんイイ味出してましたねぇ✨

良二牛五郎を大きな愛で見守る茶店の「おばん」三河屋諒さんとのやりとりにそんな一面が出ていました❣️良二さん、馬子唄も披露したりして最高😀

ちょっとネタバレになってすみませんが、改心してずっとお酒を絶っていたのですが、雪の降る日…

自分の死期を悟ったようにお墓の前で久々の酒を酌み交わす年老いた牛五郎の姿…最期の描き方に涙が止まりませんでした💦

故郷の箱根で世話になった懐かしい人々が走馬灯のように良二牛五郎の前に現れ…やがて良二さんに当てられたスポットが暗転します💦

お墓の前にはもう牛五郎の姿はなく、神崎与五郎が颯爽と現れます✨その後を追う若き日の牛五郎…あの世で会えたのねぇ…神崎さんも酒豪だったみたいだからきっと2人で酒を酌み交わすんだろうなぁ…って思えるすっごくハッピーなラストシーンでした✨

こういうの大好き❣️


大五郎座長は、討ち入りという本懐を遂げるため、牛五郎の無礼にもじっと我慢し、牛五郎に指摘された武士にあるまじき失言を素直に認め詫び状を書く武士の中の武士を演じ、赤穂浪士神崎与五郎の貫禄さすがでした✨

大五郎座長、牛五郎が、神崎与五郎のことを赤穂浪士だったと事情を知るきっかけとなった講釈師の役と二役だったので、台詞膨大でこれまたさすがでございました👏👏👏


伍代孝雄さんも、理不尽な侍とお尚さんの二役でした✨✨

良二牛五郎がお尚さんに神崎の墓参りをしに泉岳寺に来て、事情を話すシーンを台詞早送りしたのが斬新でした✨あれもう一度言うのって演者も大変だし、お客さんも充分知っている内容なのでこういうのイイですね❣️


箱根の皆さん…橘劇団のメンバーさんもあったかくてほんと後味のよいお芝居でした✨

大五郎座長のおっしゃる通り、宝物となったお芝居ですね❣️