荒城版は、大好きな萬屋錦之介さんバージョンにほぼ忠実な物語ですが、ナレーションを織り交ぜながらわかりやすく編集されたお芝居でした👏👏👏

10年の時を経た前半と後半の真吾弥太っぺが別人のようでほんと凄い❣️

こしらえも、声も動きも、雰囲気がが全く違うのです前半は、派手なこしらえで生きがよくて溌剌とした男気ある若き旅鴉弥太っぺ明るく饒舌で気っ風もヨキこんな人がいたら間違いなく男も女も惚れちゃうねぇって感じ


以前、ファンのみんなで真吾座長演じる主人公の中で誰と一緒になりたい?なんて話題で盛り上がりましたが、その時は、男山親分とか沓掛時次郎とかいろいろ意見が分かれました。私は時次郎派だったのですが、関の弥太郎さんもイイねぇなんて思うほどカッコよきでした。

森助(勘太郎座長)が子分にしてくれとずーっと懇願し続ける気持ちわかります


妹の身請けのために貯めた大事なお金を、身寄りのない娘おさよ(夕鈴さん)を見捨てることができずポーンと出しちゃう。その娘の父親(和也さん)は自分のお金をすったのに挙句の果てに娘を母親の実家まで連れて行ってくれと託して身を投げてしまう💦

なかなか娘を身内と認めない祖母(純子さん)&叔父(月太郎さん)に怒って、10年分の宿泊費とその他の経費として50両を渡し、去っていくしかも、お金をとってくるから待ってろと娘に言って、そのまま姿を現さずそっと金を置いていってしまうのですお守りによって身内と判明し、お金を返そうと探しますがそれっきり💦


最後に、おさよに残したことばが後々の伏線となるんですよねぇジーンとくることば💦おさよは忘れないんです。私もも忘れない🤣✨

夕鈴おさよは、素直で可愛くてそれがむしろ哀しくて、いつもながらヨキ持ち味です。無邪気に口ずさむ歌も👏👏👏


後半は、一転して憔悴した感じで声も低い。この変化は、お金を届けるのが遅れたため妹はすでに亡くなってしまっていたから💦生きる意味を失った弥太郎の絶望もはやこの世は生き地獄喧嘩に明け暮れ死に場所を探す毎日でした💦

切ないねぇ💦💦💦


そこで、なんと森助と再開し、思いもよらぬ展開に森助は博打大好き男❣️しかし、すられたお金を弥太郎のと間違えて持って行ってしまったのに、手をつけずちゃんと返すまっすぐな性格勘太郎森助は原作とは違って、素直で憎めないイイやつなんですよね〜。だから弥太郎も大好きだったんだと思います❣️

ところが、おさよが恩人の弥太郎を探しているのを知り、弥太郎になりすまして見せに入り込む森助💦本当におさよに惚れてしまうのです。思い込んだら思いが止まらない森助の性分ですから、弥太郎の説得も聞かず、おさよと一緒になるとヤイバを向けてくる💦

酒癖が悪くおさよには嫌われてるのに


おさよの幸せのために大好きな森助を斬ってしまう弥太郎💦💦💦

「ばかやろう」と弥太郎森助「それはないぜ

森助と再会し、この10年間の悲劇について語った時の真吾弥太郎の涙💦、そして、この時の2回目の涙💦切なすぎます💦💦💦

あれだけ拒んでいたのに最後は森助のことを大事な弟分だと明言するのも悲しい💦

そして、最後まで自分の素性を明かさない。森助を恩人と思わせたままにしようとする優しさ奥ゆかしさ


でも、「嫌なことは全部忘れろ。必ず明日は来る。満天の星明日も天気だ」

再び別れ際に言った旅人の言葉におさよは弥太っぺだと気づいてしまいます。

しかし、もはや去ってしまった後💦


妹、弟分と大事な人を次々に亡くす喪失感、罪悪感

「素浪人」の台詞じゃないけれど妹のいないこの世は生き地獄💦

死に場所を決めて、1人喧嘩場に向かう弥太郎がゆっくりと刀を構えてあの世への花道引っ込みは切なすぎでした💦


よーく考えてみると

おさよの立場からすると、「待ってろ」と言った父親も弥太郎も、待てど暮らせど帰ってこない寂しさ虚しさがあり、次に進めない し決して心から幸せにはなれないでしょうね💦

やっと会えたと思った恩人で唯一信頼できるマイヒーローだった弥太っぺなのに、


「幸せになれ、俺のことなんか全部忘れろ。」だなんておさよにとって、弥太郎との思い出は嫌なことではなく素敵なことだから忘れることなんてできません❣️

弥太郎は、おさよの幸せを見届けるという新しい生きがいを見い出してほしかった弥太郎兄妹がどうしてこのような不幸な境遇になったのかはお芝居では知る由もないので、長谷川伸さんの原作を読んで見たい気持ちになりました。


なんか、真吾版が見納めだと思うと感想も細かくなってしまって…💦

最後まで読んでくれた方ありがとうございます。

ネタバレご勘弁を…