どうぞ透明な食べものを……⁉️✨ | スピリチュアル&自己啓発「竜馬のレッスン」

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楽しみながら精神世界を探求したり、最高の人生を見つける為のお役立ち情報を発信します。
また、心理カウンセラーとして、古今東西の本の中から、あなたの悩みや問題を解決したり、疲れた心を癒す文章を厳選して、読書セラピー「賢者の一言」としてお届けしています。


近頃、政治的なことを時々書くようになりました。


すると、ある人に「新田さんはSNSで何がしたいの?」と聞かれました。


その答えを、賢治さんが「注文の多い料理店」の序文で書いてくれています。


少し長いですが、全文をご紹介します。


ひとりでも多くの方に賢治さんの作品を読んで、透明な心に気づいてもらいたいからです。


わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたなでも きれいにすきとおった風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。


またわたくしは、はたけや森の中で、ひどいぼろぼろのきものが、いちばんすばらしいびろうどや羅紗や、宝石いりのきものに、かわっているのをたびたび見ました。


わたくしは、そういうきれいなたべものをすきです。


これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野はらや鉄道線路やらで、虹や月あかりからもらってきたのです。


ほんとうに、かしわばやしの青い夕方を、ひとりで通りかかったり、十一月の山の風のなかに、ふるえながら立ったりしますと、もうどうしてもこんな気がしてしかたがないのです。


ほんとうにもう、どうしてもこんなことがあるようでしかたないということを、わたくしはそのとおり書いたまでです。


ですから、これらのなかには、あなたのためになるところもあるでしょうし、ただそれっきりのところもあるでしょうが、わたくしには、そのみわけがよくつきません。


なんのことだか、わけのわからないところもあるでしょうが、そんなところは、わたくしにもまた、わけがわからないのです。


けれども、わたくしは、これらのちいさなものがたりの幾きれかが、おしまい、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、どんなにねがうかわかりません。  


大正十二年十二月二十日


「注文の多い料理店」 新潮文庫 より

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私の投稿が、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、どんなにねがうかわかりません 😊🙏✨✨✨


今日も読んでくれてありがとう🙏😊💕