青年時代の思い出 「初体験」 | スピリチュアル&自己啓発「竜馬のレッスン」

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大学生になった私は、高校時代の空手一筋のストイックな生活から一変して、青春を謳歌する軟派学生に変身しました。


夏はサーフィン、冬はスキー、大学までは行くのですが、授業にはほとんど出ないで、正門までの大学通りにあった友達の自宅に数人の友達が入り浸って、周囲の学生から「関西大学麻雀学部」と言われるほど、麻雀に明け暮れていました。


それでもテストが近づくと、みんなで助け合って勉強もしました。


助け合うというよりは、ほとんど助けてもらってばかりしたのですが…。


ほとんど授業を受けていないのに、なんとか4年で卒業できたのも、彼らのおかげです。


高校時代の空手部の親友から紹介してもらった高校生の彼女もできました。


バイクでツーリングしたり、兄に借りた車でドライブしたり、彼女の部屋で音楽を聴いたり、青春ドラマそのものです。


私が18歳で彼女は16歳。奥手だった私はまだ女性経験がなく、最後の一線をなかなか越えることができませんでした。


彼女もそうで、全く初心な二人が結ばれるのはなかなか勇気のいることで大変だったのを覚えています。


当時はラブホテルなんて洒落た言葉はなく、連れ込みホテルと呼ばれていました。


空手道場で親友になったN君に、どこのホテルが良いとか、色々教えてもらって、とうとうその日がやってきたのです。


二人で手を繋いで、ドキドキしながら散々歩き回った挙句、とうとう目的のホテルに彼女の手を取って突入しました。


受付のおばさんに、「休憩ですか、お泊まりですか」なんて聞かれます。


赤面しながら、「きゅ、休憩ですぅ~」と私。

おばさんに和室の部屋に案内されて、一旦おばさんは退出、二人はモジモジするばかり。


そこへ今度はおばあさんが、お茶と宿帳のようなものを持ってやってきました。


当時は休憩でも住所と名前を書くことになっていたのです。


N君から聞いていたので、サラサラと偽名とでたらめな住所を書いておばあさんに渡しました。


「ごゆっくりどうぞ」と、二人の顔を見ながらおばあさんが出て行きます。


「ははぁ~ん、この二人初めてやなぁ」なんて思われてるんかな、なんて自意識過剰なことを想像したりしました。


N君からレッスンを受けていましたが、初めての二人ではなかなかスムーズには行きませんでしたが、なんとか長い時間をかけて、人生の一大事を無事に済ませることができました。


軟派大学生とはいえ、根は硬派で考えが古いと言われていた私です。


彼女を傷物にしてしまった以上、責任をとって結婚するんだと肚を括ったのを覚えています。

(昭和40年代ですから、男性も女性も古風な考え方が主流でした)


こうして名実ともにカップルになった二人は、ラブラブで恋愛小説のように楽しい日々を過ごしました。


ある日、彼女の同級生が付き合っている大学生がサーフィンをしているということで、一緒にお茶を飲むことになり、のちに親友となるケンちゃんに初めて会ったのです。


ケンちゃんは、私より一つ年上で、背が高くてかっこよく、サーフショップのテストライダーをしているほどサーフィンがうまかったのです。


当時の私は、夏だけサーフィンをする、いわば陸サーファーで、彼のようなテストライダーは憧れの的でした。


この時の出会いにより、私の本格的なサーフィン人生が始まったのです。


ケンちゃんは、現在執筆中の小説、「竜馬のレッスン」シリーズで、主人公の虹雲一馬の親友で、サーフショップのオーナー、ケンとして登場します。


この後、大学を卒業してからケンちゃんが本当にサーフショップを経営するようになり、私もそれを手伝うことになるのですが、そのお話はまた次に…。