竜馬のレッスン 旅の始まり2 | スピリチュアル&自己啓発「竜馬のレッスン」

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第一章 旅の始まり2


 奥にもう一部屋あって、そこはサーフボードを創る為のシェープ工場になっている。
シャイプというのは、サーフボードの材料である、立方体のウレタン・フォームを、
腰くらいの高さの台に置いて、ボードの型に削って行くのだ。
 これには、熟練の技が必要で、一人前になるには、3年はかかるだろう。
 オープン当時はよくシェープや修理を手伝ったものだ。音譜
 ケンとふたりで、インスタントコーヒを飲みながら、一通り昔話が済むと、
ぼくは、マスターの事を聞いてみた。コーヒー
「となりのマスターって少し変わってるよね」
「ああ、リョウさんか……。確かに変わってるなあ」
「この人形を貰ったんだ」そういってスーツケースから人形を取り出した。
「リョウさんは、昔、師匠について霊的な修行をしてたらしいからな。
その人形がどうかしたんか?」
「うん、ぼくはこの人形に選ばれたらしい」
「選ばれた? お前は昔から、変なもんに好かれよるなあ」
ケンは、そういって大笑いしながら言った。きっと昔の女の事を言ってるのだ。
「今日、俺んとこに泊まるやろ? 早めに店閉めて帰ろか。飯でも食いながら
アキに聞いてみたらどうや」
アキというのは、ケンにしては珍しく、もう十年も続いている彼女だ。
「ひょっとして、今、アキと同棲してる!?
そう聞くと、ケンは少し照れくさそうに言った。
「そろそろ年貢の納め時かも知れんなあ」ガーン
「そりゃあ目出たい。これでやっとアキの苦労も報われるね」
 鬼のように女にもてるケンと10年もつき合うなんて、ノーベル賞ものだ。
 アキは本当に献身的にケンに尽くしていた。ケンに新しい女が出来る度に真剣に別れ話の
相談を受けた事もあるが、その都度、彼女はケンと別れるのを思い留まった。
 ケンが、アキに聞いてみたらと言うのは、昔からアキには霊感があるからだ。おそらく
自分の未来も見えているのかも知れない。目
 とくに予知能力が鋭い。メラメラ