疲れたけど…
この出会いを早く伝えたい





無事に検査終えて
脳外科外来へ戻ってきた


二重で薬を大量に使った息子
まだぐっすり眠っている…




『覚醒を確認してから点滴抜きますね』
と看護師さん一旦去る



脳外科受付前でバギーに乗った息子と待機
一般の脳外科診察は午前中で終わってるので
周りは誰もいなくてシーン…




トントンと息子の体を刺激しながら
声をかけて覚醒促してると…





手押し車を押しながら
1人のご年配の男性が目の前を通過しようとされていた


私達の前で止まり…
『ほぉ可愛い。こんな小さな子が…よく頑張っとるのぉ。』




ハッと顔あげて目が合うとニッコリ笑顔
私も笑顔になる…ニコニコ





それから…突然
『諦めたらいかんよ。諦めたらいかん。』




このおじいさんは…
神様なのか!?
そう思った




私達の事は何も知らないはずなのに…
全てを知ってるかのような言葉で




その言葉がドンピシャすぎて…
つい目に涙が浮かんだ…




『はい。頑張ります…
ありがとうございます…』
そう答えた時、看護師が丁度きたので

『私はこんな事言うしかできんけど…』
と言われ去って行かれた





まだ起きない息子を確認して看護師はすぐ去ったので
先程の有難いお言葉を思い出しながら
息子を撫でて涙が止まらなかった…





どーして分かったんだろう…





あの日から2年8ヶ月経った
こんなに回復した
沢山戻ってきたところはある



でも…
でもやっぱりほとんどまだまだで
息子は歩けないのか
息子ともう話す事は出来ないのか



そう思って最近泣いていたから…




本当におじいさんの言葉は
私に突き刺さった…


【諦めない】






その後また戻って来られたおじいさん
私が息子に声かけたり撫で撫でしたりしていたのを見ていたらしく…
私の息子への気持ちは届くと言われた
『立派な子になる!!』と




その時息子が目を開けた
『ほぅ!!ええ顔しとる!!』
もぉなんていいおじいさんなんだろう…泣





おじいさんも自分は病気と話される…
肺がんだと…
去っていくおじいさんの後ろ姿を見ながら
【おじいさんも頑張って。長生きしてね。
ありがとうございました】
そう思いながら見送った




また会えたらいいな



また会いたい



私の心を救ってくれたスーパーマン