「リクルート」というと、どうも贈賄事件が先行してイメージが良くありませんでした。

ただ昨今、リクリート出身が次々と起業していくのを見て、この会社の「文化」に関心があったのも事実です。そこに来て「リクルートのDNA」という本が売れているという噂を聞いて読んでみました。

内容は、リクルート創業者の江副さんの履歴書のようなものです。

あとがきに

「本書が凡庸な人間でも精一杯頑張れば、ある程度のことができるひとつの例として、これから事業を始める若い人の参考になれば幸いである」

とありますが、

これだけの企業を作った江副さんが自らを「凡庸」と評し、淡々とリクルート創業から業務拡大までを語っているので、妙に説得力があります。

これが「俺が、俺が」タイプの起業家だったら興醒めしていたことでしょう。

特に「第5章 生き生きと働く風土」からは上手な社内文化の作り方が見えてきます。入社前研修だとか退職者の面談など様々な工夫が企業風土となり、リクルート社の急成長を支えてきたのだと思いました。

またこの本には失敗談もふんだんに紹介されており、ビジネスの厳しさだったり、時には「運」も必要なのだということを教えてくれます。

「リクルートのように・・・」

とは言わないまでも、これから会社を作り上げていこうとうする企(起)業家にオススメの本です。