或る人に薦められて「世界と日本経済の潮目」(原田武夫著、ブックマン社刊)を読みました。


2006年以降の世界経済の動きを細かく観察し、株価や為替、原油などの値動きを解説しているところは、推理小説を読むような楽しさを味わえます。著者は元外交官だけあって、世界中のニュースをかき集めて分析する能力に優れています。


ただ最終章で、これからの日本経済を占う段になると、アバウトな表現で急に物足りなくなったのが残念でした。過去に起こったことをあれだけ深く推察しているのだから、「未来」についても、その独特な視線で予測されていたらと良かったのに、と思うのです。


「出し惜しみ」という感じがした一冊でした。