J Clin Med Res (国際誌)に掲載(原著) | 大谷 良

J Clin Med Res (国際誌)に掲載(原著)

J Clin Med Res (国際誌)に掲載(原著)

(新規動脈硬化危険因子の発見)

リハビリ継続(焦らず、毎日、コツコツと)

 現在の私の所属は、宇治徳洲会病院脳神経内科部長・京都大学大学院脳神経内科臨床教授になります。前の勤務先は、京都医療センター脳神経内科で診療科長(部長)でしたが、宇治徳洲会病院に移るとき、病院長と臨床研究センターセンター長から、「何らかの形で京都医療センターに在籍してはどうか」とアドバイスをいただきました。そこで、京都医療センター臨床研究センター予防医学研究室に客員研究員として所属し、臨床研究も継続しています。

 少し以前から着目していたのですが、動脈硬化の危険因子の一つとして悪玉コレステロール(LDL)がよく取りあげられますが、一概にいえないのではないかと考えていました。そこで、脳梗塞患者様をリストアップし、全例頸部血管エコーでプラーク分析を行い、脂質の中で6つの構成成分から成るApolipoproteinを詳細分析し、脳梗塞・プラーク・Apolipoproteinの関係を調査し、アテローム血栓性脳梗塞と、プラーク構成と、Apolipoprotein A1に関係があることを証明しました。まず、世界神経学会(World Congress of Neurology)で発表(口演)、ある程度の反響がありました。そこで、専門的な国際誌:Journal of Clinical Medical Researchに投稿、1回でacceptされ、掲載となりました。術後合併症で深傷を負い、苦しい中でしたが、論文(原著)として国際誌に掲載されたことは、自信になり、誇りに思います。論文作成で、深傷を負った私に、ご多忙の中、惜しみない協力をして下さった、室長の坂根先生には心から感謝しています。

 リハビリも、徐々に筋力も回復、学生時代に細マッチョといわれたbodyに少しずつ、戻ってきているような気がします。リハビリは、実践した分、戻ってくるという言葉を信じて頑張り続けたいです。