No.713 モンゴル緑化隊2019(その2) | ryokukanetworkのブログ

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砂漠緑化活動を行うNGOのスタッフブログ。農村出身の若者達の日常がメインです。中国の農村の日常を綴ったブログはレアかも?まったりゆるゆる系でボチボチ更新します~!

こんにちは、せるげれんです。

 

モンゴル緑化隊。

いよいよ活動地のゴビアルタイ県へ向かいます。

 

 

5月に来たときは、ちょうど都合良くゴビアルタイ県の中心地、

アルタイへの国内線があったのですが、

なぜか7月以降は週1便しか飛ばなくなり、

やむを得ずホブドという隣の県まで飛ぶ事に。

 

隣と行っても、450kmも離れているんですよ。。

 

 

ただ、このホブドにはもう一つ立ち寄る目的がありました。

 

それは、3年前からいろいろと活動の相談をしている、

WWFモンゴルの支部があり、そこを訪問するためです。

 

 

モンゴルなのに、パンダがロゴマークなんですね。

(世界的に有名な大手NGOですからね)

 

 

ここでは、主にこのユキヒョウと、

ウランバートルでお会いしたムギさんの所のNGOと協働で、

モンゴルの野生馬(=タヒ)の保護活動を進めているそうです。

 

 

ユキヒョウは、遊牧民でも滅多に見ることができない希少種で、

モンゴルでは我々の活動地にある、アルタイ山脈に生息しているそうです。

 

 

みんなで、いろいろなお話しを伺いましたよ。

 

 

そのあと、ホブドからアルタイへ向かう幹線道路沿いに

WWFが植樹をしている場所があるので見て欲しいと言われました。

 

 

 

しっかり柵を作り、給水車で灌水をする設備まで整えていました。

 

しかし、ごらんの通り、これはヤナギですが、ひょろひょろと上に伸びています。

左上にホブドの街並みが見えますが、ここまでは結構上り坂で、

地下水位が低いと思われますので、本来は植栽後すぐに地表から10cm程度のところで

苗を切ってしまい、限られた水分が葉から蒸発せず、根の生長に使われるようにした方がいいと

べいぷさんがアドバイスしてました。

 

また、かん水も、あまりやり過ぎると塩基の集積が進み、塩害が発生するので、

ほんの僅かでよいと、アドバイスしました。

 

WWFのみなさんは、とても熱心ですが、緑化についての経験や知識はまだ浅いので、

私達が中国で得た知識と経験がここでお手伝いできれば嬉しいですね。

 

 

この植栽地を後にして、アルタイへ向かう途中にもう1箇所、立ち寄りました。

それは、我々が6月に播種実験したフフモルトです。

発芽の様子を見に行くと。。。

 

 

 

 

芽が出てはいます。

 

 

しかし、これは30cm近く掘り起こしてやっと見つけたもので、

既に枯れかけています。

 

地元の方々にお願いして試験的に播種してみたのですが、

かなり深く穴を掘って砂を被せたか、

それとも飛砂で埋砂したかは定かでありませんが、

相当地中深くにあるため、地表まで芽を出す事ができずにいます。

 

この、第1次播種実験はほぼ全滅でした。

 

ホルチンだと、住民は日頃から農耕をしますので、

種蒔き1つでもそれほど説明しなくてもやり方はよく分かっています。

 

しかし、モンゴルでは、林業はもちろん農耕も経験したことがない人が多いので、

種の蒔き方、灌水のやり方から、鍬やスコップの使い方まで

本当にゼロから説明する必要があります。

 

 

 

 

その後、この幹線道路をひた走り、この日はアルタイの待ちに泊まります。

まだ、目的地のビゲルまでは150km。

しかし、ここからが本当のモンゴルの旅なんですよね。。

 

 

(つづく)

 

 

 

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