No.469 マンション価格が高すぎて販売不振(その2) | ryokukanetworkのブログ

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砂漠緑化活動を行うNGOのスタッフブログ。農村出身の若者達の日常がメインです。中国の農村の日常を綴ったブログはレアかも?まったりゆるゆる系でボチボチ更新します~!

(なんだか、真剣な社会派ネタになってきちゃいました)


中国全体では、マンション価格が下がっていると報道されています。
北京や上海など、1㎡が5万元や10万元を軽く超えるような物件は、
転売が制限されたり取得が難しくなったりと
バブル崩壊を防ぐために政府がいろいろと手を打っていると思います。



カンヂカのような田舎街では、
いわゆる大都市部での投機目的のマンション購入とは違い、
農村から街に移り住んで、生活することが目的です。
こうした地方に於ける農村→市街地への移住ニーズはまだ多く、
そのために平均価格は上昇しています。
みんな、こういう間取りの物件に憧れています。
(日本もかつてそうでしたね。)




完成イメージ




ところで、20万~50万元(400万円~1000万円)の価格に対し、
年収が3万~5万元(60万円~100万円)程度ですから、
購入できる人はごく僅かのはずです。


しかし、農村部では国道・鉄道・高速道路・風力発電などのインフラ開発に伴い、
農地の接収による補償金が大量にばらまかれました。
その結果、普通に生活していたらマンションなど買えないであろう一般家庭が
いきなりマンションを買えるようになったのです。
そして、そのようなニーズを農村周辺の街が吸収して不動産開発が行われていました。



(つづく)