冷たいのかな? | あの頃は若かった

あの頃は若かった

~失敗ばかり、後悔ばかり、運のない人生。老年期に向かっての心のこと、身体のこと。もう少し悪あがきしてみます。~

となりのデスクのメンタルやばめの男子(40代)が休職することになった。

一緒に仕事をし始めて半年ぐらいだが、社会性にすごく問題があり、不適切な言動が多かった。周りの評価も同じで、今までは皆それとなく同席することがないように仕事をコントロールして回避していたのだけど、誇大妄想が大きく、できない仕事をどんどん引き受け結局オーバーワークしてしまった。その辺も臨機応変にすればなんとかなりそうなもんだけど、人間関係の部分ももちろん大きかったのだと思う。行く場所行く場所で不適合を起こしている。

 

彼は大学を中退後、ほとんど働けていなかった。メンタルのもろさもあるが、たぶん強い発達障害で特性が強い。知的には問題ないが、凸凹が大きい。空気が読めず心の中の声を全部言葉にしてしまい、周りの人に「変な人」と思われる。人の気持ちがわからず、平気で周りの人を不快な気持ちにさせる。

メンタルも弱くて何度も転職や異動をしている。今の仕事も数年前からで、結婚もしたけど奥さんにも見放されて離婚。仕事でも努力家なんだけど融通がきかない。きちんとしなければいけない仕事と、便宜上整えればいいだけの仕事と、バランスをとっていけばいいのだけど、全部を完璧にしようとして、結局できないままバーンアウト。私も一緒に仕事をするようになって本当に不快で心がざわつくことが多く、対応がしんどかった。

 

かわいそうかもしれないけど、全然同情ができない。今までの仕事も、優しい女性先輩がフォローしてあげて、話を聞いてあげてようやく成り立っていたのに、社会的には本当に不適合なのに、また帰ってくるかもしれないのはどうも腑に落ちない。それに困っている人を支援するのが仕事なのに、全くできてなくて不適切な対応ばかりで、そのツケや休職期間中のやるべき仕事が全部同僚の私たちに回ってきて、本当に疲弊している。

 

メンタルの病気は治るとも思えないし、人の支援をしている場合でもないと思う。自分のメンタルが安定していないとこの仕事はできない。できれば合理的配慮をしてもらえる場所で自分にできる仕事をしてほしいというのが、全員の願い。障害者枠でも全然よいと思う。本当にかわいそうかもしれないけど依存しないでほしいし、ここだって小さな社会なのだから、ただの同僚に特別な必要以上の配慮はできない。ここで適応できないなら然るべき処置が必要なのでは?と思うのだが、私は冷たい人間なのだろうか。