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営業に必要なこと以外、客に見せも教えもしないーー
そんな不動産業界に前代未聞の爆弾が、いま炸裂する!!
登坂不動産のエース営業マン・永瀬財地は嘘を厭わぬ口八丁で売り上げNO.1を叩き出す凄腕だった。
だが、とある地鎮祭で石碑を壊して以来、嘘が上手くつけなくなってしまった…!!
千三つと言われる海千山千の不動産業界でかつての成績が一気に低下する中、
永瀬は、嘘が上手くつけない正直営業で苦戦するが…!?
不動産屋の裏側を全部ぶっちゃけちゃうニュー・ヒーロー、誕生。

 

~版元紹介文より~

 

「千三つ」という言葉があり、そこには不動産屋という意味と嘘つきという意味がある。まぁたしかに不動産屋はインチキ臭いイメージがある。全部がインチキ臭いとは言わないけど調子のいいことばかり言って変な物件を押し付けるみたいな業者も少なくないと思う。そんな不動産業界で毒々しい本音をぶっちゃけてしまうというのが本作の見所。嘘ばかりの不動産業界で嘘がつけなくなった主人公が苦労する姿が面白く、また誠実な主人公に応援したくなる魅力も感じる。不動産業界の裏側を知ることが出来る暴露本としても読める。といってもカスタマーファーストの新人の女の子もいたりして、不動産業界の醜い面や嫌な面ばかりを描写してるわけでもない。どちらかといえば救われる話のほうが多い。暴露的、業界裏側的な内容を考えると、読後感はむしろ良いほうだと思う。