田中のミスがどうこう言われてるけど、あれはミスというよりボールを奪取したブラジルの選手が上手かっただけだと思う。あのタイミングであんな風に来られたら誰だってボール取られるでしょっていう。ミスというならスウェーデン戦のボールお見合いから取られて致命的なシュートを打たれてザイオンのスーパーセーブに助けられた場面、あのほうがよほど議論しなければならないミスだよ。スコットランドがブラジルにやらかしたのと同じとまでは言わないけど、あの酷さに近いミスだった。
決勝トーナメントの壁は破れてないし、世界の強豪を倒すという目的は達せてないけど、オランダ相手にガチ勝負で、2-2の引き分けは賛辞を送っていい結果だと思う。亀のように閉じこもって0-0の引き分けを狙った試合はたまにあるけど、そういうのとはまるで意味が異なる価値あるドローだった。本当に力のない国はオランダ相手にガチ勝負で0-0の引き分けは狙えても、2-2の引き分けは無理なので。チュニジア相手に4点取ったのも大きいね。1-0で勝利と4-0で勝利は全く違う意味を持ち、W杯本番で日本がこういう点差で勝てるようになったという事実が重要。この辺も進化の跡が見える。
日本代表のクジ運も話題になってたね。でも日本って総合するとクジ運はいいほうだと思う。これまで決勝トーナメントで戦ってきた相手、トルコとパラグアイは中堅国で、ベルギーとクロアチアは力を付けてきたとはいえ強さが安定しない準強豪国のような立ち位置。日本に付け入るスキはあったし事実、内容も互角だった。伝統的な強豪国とあたったのは今回のブラジルが初めてで、いつかこういう組み合わせがあるんじゃないかと個人的には思ってた。
海外でプレーする日本人選手が軽く3ケタを超える今の状況は昔とは全く違っていて、チーム力は確実に上がってる。ここからもう一歩レベルアップするとして、個人の力の底上げは必須。具体的には三苫のような突破力、遠藤のようなデュエルの強さ、こういう突き抜けた武器を持ってる選手がどんどん出てきて欲しいと思う。この大会で三苫がいればなあというのは誰もが思ったことだと思うけど不在を嘆くより、同等の突破力を持った選手がいなかったことを悔やむべきで、ありていな言い方をすると層が薄い…とまでは言わないが、世界の強豪と比べるとまだ選手層には差がある。五大リーグで毎年15点~20点ぐらい取れるストライカーも出てきて欲しい。あ、ただGKはザイオンの成長が著しく非常に収穫が大きかった。ザイオンのビッグセーブに助けられた場面はメチャメチャ多かった。ポジション安泰だと成長が鈍るので正GKを脅かすようなGKが出てくると、例えば川口と楢崎が切磋琢磨しあったように良いライバルがいると更なるレベルアップが期待できるので、是非こっちも期待したい。