「がん」の闘病記録
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手のひらに触れた大きなしこり がん闘病中の話#34
今日は久しぶりに、
7年前の闘病中の日記に戻ろうと思う。
抗がん剤治療も、かれこれ半年が過ぎようと
していた。
そんな中で、ヨーロッパ旅行にも行ったり✈✈
少しずつ、抗がん剤治療をしながらの日常が
当たり前になっていた
がん患者な私、も板についてきた
(全然うれしくないっw)
そんな中、私を本当に苦しめたのが
抗がん剤治療の効果だ
私は、手術の前に、抗がん剤をしていた。
※要するに癌が左胸にあるまま抗がん剤をして
癌を小さくしてから手術をするのだ。
そんなわけで
抗がん剤が終わるたびに
抗がん剤が効いてるのか気になってしまい
自分で、何度も、胸をさわって
癌が小さくなっていないか、確認してしまう。
私の癌は、抗がん剤治療しか適応しないタイプ
だったので、
抗がん剤治療の結果が悪いとなると。。
それは、もはや
厳しい予後が待ち受けているということなのだ。
この状況に、本当に追い詰められた
抗がん剤が終わるたびに
〈どうか癌よ小さくなってほしい!〉
すがるような気持ちだった。
毎日、毎日、
自分の右胸の癌を触った。
電車の中でも、外食をしていても
もう数分おきに
思わず自分の右胸を、さわってしまう。
↑
傍から見ると、
眉間にシワを寄せながら
自分の胸を
揉みまくる怪しい女だったかもしれない
ピンポン球くらいの、割りと大きな癌。
そんなものが、自分の体にあるのが
恐ろしくて
それでも、癌が小さくなってるのではないかと
期待をこめて、触ってしまうのだ
今でも、
私の指に
私の手のひらに
あの気持ち悪い感触が、残っていて
ふと、思い出し、死ぬほど手を洗う。
でも、どんなに荒い流しても
あの感触を忘れることはない
それほど、
どうか、抗がん剤で癌が小さくなってほしいと
毎日、毎日祈っていたのだ。
が、、、
なんとなく、なんとなーくだけど
最初の抗がん剤で、少し小さくなって気もしたが
後半戦の後半、なかなかの勢いで癌が
追い上げてきてる気がする
そう、明らかに大きくなってるのだ(T_T)
もぅ、この頃、本当に生きた心地がしなかった。
頑張っても、頑張っても
なんで、私の願いは
悪いほう、悪いほうと転がっていくのだろう
癌になる前の
仕事とか恋愛とか、そんな悩み
本当にちっぽけなことだと思えた。
だって、
そんなことで、死にはしない。
今の私は間違いなく
人生最大の難関を前にしている。
死がよぎったときに、
自分のマインドをどう持っていくべきか。
この恐怖や不安を乗り越えるには
どうするべきなのか。
もっと、強くなりたい。。
宗教もなく、すがるものが何もない私は
この頃は、
聖書を読んだり、インドの経典を読んだり
はたまた、仏の世界を勉強したりしていた。
この時期は、本当に模索してたwww
↑
でも、今思うと、けっこうためになったよね
と、、そんなこんなで、ちっとも小さくならない
右胸の癌をさわりながら
〈あー!!!
私の人生ここでゲームオーバーはやだぁ!!!〉
と、毎日泣いていた。
そして、そんなある日、ついに
明らかに、癌が少し胸に、せりだしているのを
肉眼で確認してしまったのだ。
〈ぎゃー!!!
やっぱり小さくなるどころか、めっちゃ
成長してんじゃん!!!!!〉
テンパった私は恋人に電話をした
急いで駆けつけた恋人は、状況を把握し
おそるおそる私の胸を見るハメに(笑)
↑
胸を見せるって、もっとロマンティックな
もんじゃないのかい!?と思うが
もう、それどころではないっ!
私
〈ねぇーー!!見てー!!
癌が、せり出てる気がするぅ 泣〉
恋人
〈確かに、そうかもしれないけど、まずは
主治医に話してみよう。とりあえず落ち着いて!〉
そうして、私は、次の診察に
この、拡大しつつある癌の状況を
主治医に話すことにしたのだ。
続く。。
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