「がん」の闘病記録
最初から読んでくださる方 はこちら
#それぞれのストーリー
病院に抗がん剤の通院し始めて数ヶ月も
経つと、なんとなく病院内に
顔見知りの人が、できてくる。
あ！あの人も今日、診察かぁ～
今日もおつかれさまでーす💐と、
話したこともないし、どこの誰かも知らないが
勝手に仲間の感覚に🍀
なったりして。
そんな風に治療に通い詰めていた頃
私の抗がん剤中
時々近くの席で
罵声というか、怒りの声が聞こえてきた
いつも同じ声、同じトーンで怒っている。
カーテンで顔は見えないが
たぶん声からすると、50代位のおっさん
っぽい。
はぁ～
また始まったよー。。（心の声）
とにかく、
注射針を入れる時に
いつもわめき散らしていて（泣）
【痛い！殺す気か！へたくそ！ふざけるなっ！】
と泣き言を、ひと通り。で、
その後、おいおいと、小声で毎回、泣くのだ。
カーテンごしで近くに座ってた私は
もう、うんざりで
うるさいなー。
このチキン🐔野郎っ！→(ひどいっ)
我慢してよぉーー！！！（泣）
と密かに思ってたw（心の声）
私だって、血管はボロボロ激痛
吐き気は最悪。逃げて帰りたい。
でもっ！！
看護師さんには
笑顔でありがとうございますっ🍀
って踏ん張ってるのに
横でそんなにわめかれると
踏ん張りがきかなくなるわ
もらい泣きしそうだわ
お願いだから、おとなしくしてーや！（心の声）
いったい、どんな人が、横に座ってるの？💢と
ふと、カーテンごしに覗いてみた、ら
あれっ？予想外に
ジェントルマンが座っていた！
しゃきっとしたスーツ。
上質なバックに、高そうな時計
出来そうな人だなぁ〜
その日の帰り道、吐きながら
よれよれでタクシーを待っていた私。
さっきの泣き言おじさん
スーツ姿で颯爽と携帯で話しながら、
急ぎ足。
これから仕事に行く風だ。
あんなに病院では、わめいていても、、
仕事では
そんな顔を見せずに頑張ってるのかぁ。(想像)
胸がキューン💔となった。
うるせーって思ってたのが
申し訳ない気がしたし、
なんだか、愛おしい気持ちになった。
（勝手に）
そうだよね。
病院から一歩でれば
惨めで哀れに見られたくない。
惨めで哀れだと、自分のことを認めたくない。
ほんとは、不安で、恐怖でも
そんなのオブラートにつつんで
みんな、平気なふりをして日常をおくってる
あのおじさんのスーツやバックは
その、オブラートに
一役かっていたと思うし、
私が知らない何かを抱えているんだよね。
そういう私だって
真っ赤な毛のウイッグを被り
どうにか外では
自分のアイディンティティを守り、
泣くときは、人目につかない所だった
きっとあのおじさんも、
会社では、誰にも
泣き言チキン野郎！→(ひどい)
とは思われてないと思う。
⚠私はちょっと思ってたけどっ、🙏
この病気になって、人は色々抱えているし
そして、それぞれに人生ストーリーがあることを
より知った気がする。
みんな、誰かの大切な人だし。ね
こうやって、治療が進むことに
私はちょっとずつ
視野が広がり、より自分のことを遠くから
俯瞰して見れるようになった気がする
もしかして、結構、成長してない？
治療と、共に成長する私！？
悪くないよーっ！！
と、悟った気になって、まだまた
治療は続く〜
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