愛の夢とか 川上未映子
大好きな作家なんですが、これは短編集です。淋しさの表現が好きです。
以下抜粋
ふいにどうしようもない淋しさがこみあげてきた。それはこれまで感じたことのある淋しさのいろんな部分が都合よく混ぜ合わさった淋しさで、なにがそんなに淋しいのか、自分でもよくわからかった。それで、わからないことに安心しているのだ。そして、わからないと言いながら、ただこんなふうに淋しくなることだけがいつまでもできて、こんなことをただくりかえして、それで年をとっていつまでもこんなふうにひとりきりで同じ場所に立ち尽くしたまま、そうやって、わたしはいつまでだって、そうやっていくのだ。