見せて | 水底の月

水底の月

恋の時は30年になりました 

「・・・目が覚めたの?」 


徐々にしまる腕、脚には雅治の脚が巻きついてきていた。

背後から抱かれ動きが制限されたなか、首だけで後ろを向くと、はまり込むように雅治の唇が下りてきた


さっきまでの風情がウソのように私を包む


息が続かなくなるまで唇を交わし、私から漏れる吐息を聞きながら、その唇は私の喉をゆっくりと下に這っていく



火をつけるのが、もう本当に上手

私をよく知ってる

欲しいように火をつけて、私の願うように触れて



さっきまで思っていた本心なんて

たちどころに消し飛んでしまう



「ん・・・」


「見せて。sanaが感じるところを見たい。気持ちよくなっていくところを」



「・・・もういい」


「良くないよ・・・もっと何度も気持ちよくさせたい、sanaを何度もイカせて、壊したい。何度もイクところを見たいよ」



「・・・・」




雅治は

私が、触れられながらのそんな言葉にグラつくのを知ってる



雅治は、下半身に小さなものをあてがった


「どう?これは」


とたんにそれは強い振動を発し、私の敏感な場所で暴れはじめる


「イヤっ」


「ウソ、イヤじゃないでしょ、そんなわけない。身体はそんなふうには言ってないよ?」



そり返る身体

外そうとする私の力を、抱え込むように雅治は押さえ込む



しまった

あまりにやりきったはずだから

まさかそう来るとは考えていなかった




見ると、雅治はいくつかの道具をすでにベッドに用意していて


面白がるような目をして私に触れ、試していく


機械ばかりは嫌

そう言ったのを

覚えているのかいないのか




小さなヴァイブレーターは

さっきまで雅治を飲み込んでいた入り口を揺らしていく

 

 

 

 

 

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