僕は好きだよ | 水底の月

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恋の時は30年になりました 

「由子ちゃんがひとりで来ることは無いよ。sanaが一緒でしょ。久しぶりに会いたいな」

 

 

ふわっ、とモヤッとする

 

由子を連れていったら、会えるけど逢えないじゃないあせる

 

それに昔、由子に雅治が目をかけてたことも知ってる。私と由子を引き合わせたのも雅治だし。

 

「久しぶりに会いたいな」で、ゴチャゴチャと、すぐ昔に遡れる私の記憶もたいしたものよ(苦笑)

 

 

 

「・・・じゃ2週間後にそちらに行く時、由子にも声をかけて一緒に行ったほうがいいですか?」

 

 

「sanaだけじゃないとホテルには行けないよ。それとも3人でするの?」

 

 

「なっ・・・!もう!大っ嫌い」

 

 

「僕は好きだよ?」

 

 

 

由子は、私と先生の昔話を聞きたがった。

勿論ホントのことなんて一切言ってないけど、彼女と私は好みが似てる(苦笑)


 

何かの時に、話の流れで

由子とデートします?携帯教えましょうか?なんて心にもない話を、昔、雅治としたことがあって

 

 

「そういうことを言うの?じゃその後、彼女が望めばそういうことになってもいい、と?」

 

「由子が望むとしたら・・・」

 

「望んだら・・・いいのね?」

 

「・・・いいですよ、って言ったら抱くんですか」

 

「sanaがいいなら。さあ、どうしようかな」

 

嫌ですむかっ

ってそんな嫉妬の感情さえ素直にぶつけられない頃

 

雅治は由子の携帯を知らない、私が動かなければそんなこと起こるわけがない

なのに、こんな冗談話で視界がゆがみそうな嫉妬を覚えたことがあった

 

・・・まあ出てくる。昔々な記憶が(苦笑)

 

 

正当な方、への嫉妬は無い

たとえ街で夫婦で歩くのを見たとしても、昨日抱いたと言われても、気持ちを乱されることは無い。


私は、ほんの少し庇を借りているだけ。母屋の方に嫉妬を持つことや感情を乱される、そんな被害者意識がどうして持てる?

彼女にとったら、私は加害者で

 

でも、そうじゃない女性は、別

 

 

あせるまず絶対に無い。

まして3人でどうこうなんて、これも例えバナシ

 

 

「・・・男男女ならまだしも。女女男は絶対に嫌です。雅治と別の人、それを見るなんて絶っ対に嫌。発狂する。雅治は私が別の人に抱かれてるのを傍で見られるの?」

 

 

「嫌。だから女男女で」

 

「何よ、じゃ平行線だわ、3人は成立しません!」

 

 

 

あーもう・・・何のハナシ?これ(笑)

 

 

 

 

 

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