卒業14(デート) | 水底の月

水底の月

恋の時は30年になりました 

先生はズルい。

決定権が私にあるような言い方したって、最初から答えなんて決まってる。

抜けられない深みにはまりそうな予感がした。

 

でも、それよりもただ先生の側にいたい気持ちが勝った。

自分の気持ちに、もう自分でセーブを効かせられない。

 

 

 

「いたね。おまたせ」

 

 

30分後

私は車中の人となっていた。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

以前、今回と同じようにブログを書き進めていたことがありました。

削除してしまって一切残っていませんが、書いていた折に昔話を確かめてみた、時の話。

 

 

指導教官と学生。

よくある話といえばそれまでですが、これは私よりも彼のほうにかなりリスキーな話です。

恋愛沙汰が修羅場になって(たいてい既婚者なので)勉強どころじゃない状況、の同級生もいました。・・・そこだけとっても、「卒業後」は続くにしろ1回きりにしろ、彼の選択(我慢?)は正しい選択でした。

 

というか、私のほうは、「完全に視野外だろう」という認識だったので、そもそも我慢されているとは一切思ってなかったのですが。

 

 

書いていても(私の視点で書くので、過大評価だ盛りすぎだと言われましたが)

次のステップへの運び方がドキドキのしっぱなしで、当時、深い恋の経験がない「お嬢さん」にはイチコロの数日間だったと今でも思います。

・・・体質改善(?)と言いましょうか。そこは、その後の人生に良かったのか悪かったのか。

 

 

「何であの時、誘ったの?」

 

「卒業したら、と思った。卒業までは絶対にダメだと。絶対にこのタイミングと思った」

 

「来る、ってどれ位自信があったの?」

 

「100%」

 

「え、そんなに?」

 

「実習、ゼミ、僕のほうにあれだけの熱量で来ててよく言うよ。」

 

「来られたから、で、好きではなかったと」

 

 

「・・・好きじゃなきゃこうなってないでしょ。好きじゃないと抱けない。」

 

「て、他の学生さんにも言った」

 

「他には手を出してません」

 

「ホントに?」

 

「そんなにモテません。アレ以来無いからあんなこと」

 

「アレ前は」

 

「前も無い」

 

「ホントに?」

 

「ホントに」

 

「私ひとり?」

 

「そう。そんな子はsanaひとり」

 

 

「今も?」

 

「今も」

 

 

 

と、ノロけたところで次に書き進めることにします😆

 

 

 

 


にほんブログ村