気がつけばもう3月ですね!

 

なんか2月の末から少しずつ暖かくなったり、めちゃ寒かったり、、していましたが3月に入ると、まだコートは必要ですがそれでもマフラーは要らなくなってきた感じがする。

 

毎日、犬の散歩に行ってましたので日々の気温には割と敏感になっておりまして 笑

 

ここ数日の温暖な春の日差しがありがたい限りです。

 

そして今日も懲りずにCharのアルバムについて書いています。

 

ところで、僕個人の話ですが日本人のギタリストで好きなプレイヤーベスト3の方達がいます。

 

3者とも特別な思い入れがあり、この3人には順位はないですが。

 

その3人が「Char」、「高中正義」、「大村憲司」です。

 

多分、このブログでも何度も取り上げてきた方たちばかりですが。

 

三者三様に素晴らしさがあります。

 

一体自分はこの3人のどこに惹かれていたのか、、と思うわけですが。

 

 

例えば、この3人の中でも特に高中正義さんに関しては、作曲力に惹かれています。

 

今まで書いてきたのですが、やっぱり曲の世界観が大好きな訳です。

 

ギタープレイもさることながら、あの独特のセンスが自分の心に響いたんだなって強く感じる、、。




 

大村憲司さんは??

 

それはきっとブルースをベースにしたあの歌心ある、リードギターではないかな、、って思います。

 

大村憲司さん特集の回では無いので、今回はそんなに書かないけど 笑 特にバラード系の曲で聴かせてくれる、憲司さんのストラトのトーンは何にも変え難いです。

 

 




じゃぁCharは??って事なんですが。

 

それはリズムギターの心地良さ、主に16ビート系、とギターのトーンの美しさに惹かれてるな、、って思います。

 

このデビューアルバムもそうですが、主にフェンダー系のストラトキャスターやムスタングを軽くクランチ状態に歪ませたり、あるいはクリーンなトーンで小刻みに聴かせるあのコードカッティングが本当に気持ちいい。

 

きっとソロデビュー前後でよく聴いていた、70年代のソウルとかファンクが影響したんですかね、、。

 

本当に最高ですよ。

 

それに付け加え、ギターのトーンが本当に美しい!

 

何度かコンサートに観に行ったのですが複数のギタリストと共演しているライブでも、飛び抜けて音がキレイな印象のCharさんです。

 

歪んだ音でも! 多分、いつも使っているディレイとかエコー、空間系のエフェクターの使い方が上手いんだろうな。

 

 

それとヴォリューム操作。

 

高中正義さんと違って、ヴォリュームペダルは使わず、主にストラトを弾くときは手元のヴォリュームノブを器用に操っている印象が、、。

 

ロックギターの花形といえばやっぱリードギターのように感じますが、それ以前にリズムとトーンをすごく大切にする人なんだな、、とそういう繊細さに惹かれますね、、。

 

それで本題、、というかアルバムのお話になるんですけど!

 

このアルバムを聴く前に、以前お話しした様にCharのキャリア初期のベストアルバムを聴いていた関係でなんとなくこのアルバムについて把握した気になっていました。

 

2枚のベストアルバムを通じて、このアルバムの収録曲9曲中4曲を聴いていて、特に代表曲「Smoky」、「Shine you, shine day」もよく聴いてたので何となく分かった気になってたんですが 笑 それから数年後に初めてこのアルバムをフルで聴いてみて、やっぱ思っていたのと全然違うかった〜って印象を受けました。




 

特にベストアルバムみたいに部分、部分を切り取って、、というものでもなく、アルバム全体を通して聴いてみると、、ベスト盤では分からなかった曲順も響き、あ〜そういう意図だったんだ?みたいに感じさせてくれるところも多く、本当に楽しい音楽体験になりました。

 

今の時代に、これだけストリーミング配信やYouTubeでの音楽体験が中心になるとアルバムを一枚通して聴く、なんて事はあんまり無くなるかも、、ですがやっぱ良いですね。

 

それでこのCharのソロデビューした時代は、当たり前の話ですが、媒体はレコード中心。

 

通常の形式だと、CDより収録できる情報量も少なく、さらにいうとA面、B面という別れもあって、、その形式で聴き手に訴えるような作品を創る、、

 

もう今の時代のアーティストとは全く違う観点で制作されてたのかな、、、とか思いを馳せてみたりします。

 

時間も1枚もののアルバムなら大体40分くらいの作品が多く、そのくらいなら集中して聴けるし、一杯やりながらのんびり聴くのも良いよなぁ。

 

 

そんな中、とくに心に響いたのがマイナーブルースの「I've Tried」です。

 

なぜって、、? それは分からないけど 笑

 

この曲は20代の頃、一人でマンハッタンを旅行していた時によく聴いていました。

 

ちょうど秋風を感じる季節だったから、この曲の寂しげな感じが良かったのかも。

 

実際はどうか分からないけどこの曲のギターパートは主にフェンダーのムスタングで全編弾かれたのでは?という気がしていて、もし本当にそうなら通常この手のギターが泣きまくるバラードってもっとゴツゴツしたレスポールとかギブソン系のギターで弾くギタリストが多い中、主張しつつどことなく繊細なギターのトーンがCharらしいなぁって思いました。

 

「Smoky」はもう何回聴いたかも分からないくらい聴いて、実際にギターでもコピーしていましたよ 笑

 

弾けたつもりだったけどね。

 

どの曲もすごく思い入れがあるんんですが、特に「かげろう」と「空模様のかげんが悪くなる前に」は本当に今でも心の中のジュークボックスにインプットされててずっと忘れられない曲かも。

 

「かげろう」はあのハードでファンキーなリズムに歌詞が日本語って言うところが衝撃的だったのですが、、詩の感じがすごくメロディと合ってて暑い日本の夏を彷彿させるなぁって今でも思います。

 

この手のスタイルの曲って、洋楽だとタワー・オブ・パワーとかジャミロクワイとか、インコグニートとか海外もカッコいいバンドが多いけどギタリスト主体で、特に歌詞が日本語っていうところが洋楽のアーティストにないカッコよさというか魅力ですね。

 

「空模様のかげんが悪くなる前に」も初めて聴いた時、え〜何だこのかっこいい曲は?!って感じた10代の頃の衝撃というか、曲に対する愛着が変わらないままです。




 

N.S.Pの天野滋作詞の為、他の収録曲と雰囲気が少し変わった感じもしますね。

 

高校2年生の時、アメリカのソルトレイクシティーにホームステイしたんですが、その当時よくこのアルバムウォークマンで聴いてて、この曲の歌詞の通り旅先で遭遇したユタ州の広大な自然の風景とか、どこまでも青かった夏の空の景色を思い出させてくれるんですなぁ、、。

 

そんな最高の音楽が絡む心の中の思い出を刻むことが出来て、ちょっぴり得した気分になるんです。

 

そんなこんなでこの「Char」は未だに世間的にも色褪せない、個人的にもずっと心の中で輝き続ける永遠のマスターピースです。

 

また日本のシティポップの好きなアルバムやギタリスト談義をこのブログで書いたいなぁ、、と思います。

 

良かったら、またご覧になってくださいね^ ^