中島公園の藤棚が満開でした。


魅力的な藤の花は、ツル科の植物です。
が、藤棚は人が手をかけて整えたもの。

藤はそもそも自立することができない。

ですから、野生の藤は近隣の樹木に絡みついて花を咲かせるそうです。

獲物を締め上げるヘビ🐍のようだ。

その姿は、ワイルドでちょっと怖い...

かなり、怖い...。


「藤かかりぬる木は枯れぬるものなり。

 いまぞ紀氏はうせなむずる」

 大鏡「道長(藤原氏物語)


内大臣鎌足の大臣、藤氏の姓賜りたまひての年の十月十六日に亡せさせたまひぬ。御年五十六。

大臣の位にて二十五年。この姓の出でくるを聞きて、紀氏の人の言ひける、
「藤かかりぬる木は枯れぬるものなり。いまぞ紀氏はうせなむずる」

とぞのたまひけるに、まことにこそしかはべれ。


「き(木)」は「き(紀)」を思わせる。

      
藤かかりぬるきは枯れぬるものなり。

いまぞ紀氏はうせなむずる。


藤が掛かった『木→紀』は枯れてしまうものだ。そのうちきっと紀氏は滅んでしまうだろう。  


もっと怖い😱😱。