白い壁がさみしいので絵画を飾ることを決めた。
動物が好きなので、動物の絵画を3枚
悩んで、悩んで....
①伊藤若冲の「猫」
②デューラー「野うさぎ」
③デューラー「リス」
に決めた。
主人のお陰で私はたくさんの絵画や画家を識る事が出来た。私の人生に新しい光を当あててくれた主人にいつも感謝してる。
フランクルは「夜と霧」で書いている。
究極に追い詰められた時に人を支えるのは、
食べ物ではなく、芸術である、と。
死にそうな時に、根性論を語り、食べ物に執着してしまう人間はどんどん死んでいった、と。
生き残ったのは、
空腹に心を向けず、本を読み、歌を歌い、絵を書いたりして笑顔で時間を過ごせる人間たちだったと。
私を何とか支えているのも、主人が残してくれた「人生を楽しむ方法」かも知れない。
絵画や音楽、読書などなど。
話は戻り...
リビングの壁には、
カラヴァッジョの「果物籠」。
主人と二人でミラノの美術館で、この絵画に1cmまで近づけた。時空を超えて、カラヴァッジョとの対面です☺️。
「めったにないことです」。と、学芸員。
閉館間近で、私達が最後の観覧者だったから〜
のサービスだったようです。
この絵画は、「暴」ではない
「静」のカラヴァッジョ。
繊細に何度も修正した後があり、
でも完璧に美しい。
静物画は写実画が多いが、
写実ではないのに、
果物たちの年齢、健康状態がわかる。
いや、写実ではないからこそ、果物から伝わるものがあるのかも知れない。
大胆な構図で、怖いほど素晴らしい宗教画が多いカラヴァッジョですが、「果物籠」はそれらに優るとも劣らない名画です。