キリストの捕縛 ( Cattura di Cristo nell'orto )1601年 133.5 ×169.5cm
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(Michelangelo Merisi da Caravaggio)
アイルランド国立美術館

この「キリストの捕縛」の主題は「ユダの接吻」である。ユダがローマ兵に「自分が接吻する者こそ、キリストである」と告げ、ユダの接吻を機にローマ兵がキリストを逮捕する瞬間である。キリストの左には福音者の聖ヨハネ、右にはユダ、ローマ兵が続き、一番右の頭が露わになっている人物はカラヴァッジョ自身である。暗い背景の中、いくつかの光源によって登場人物の表情がきわだたされている。

 この画の依頼主は、イタリア貴族チリアコ・マッティ( Ciriaco Mattei )である。1614年の彼の死後、息子のジョヴァンニ・マッティが相続し、1623年のジョヴァンニの遺言では甥のパオロ・マッティに遺贈されている。
 パオロには息子がいなかったため、6枚の画がマッティ家から売りにだされた。しかし、その目録では、この画はオランダ人画家ホントホルスト作の「キリストの捕縛」になってしまっていた。

 1802年に、イタリア旅行に出かけたスコットランド貴族のニスベット( William Hamilton Nisbet )がマッティ家からこの画をホントホルストの作品として購入し、1920年代までニスベット家の邸宅の食堂に飾られていた。

 1921年に、コンスタンス(Mary Georgina Constance Nisbet Hamilton Ogilvy)が亡くなり、ニスベット家直系が絶えた際、この画はホントホルストの作品としてオークションにかけられ、画廊経営者ジョン・ケンプ・リチャードソンが落札した。

 1920年、アイルランドの警官リリア・ウィルソンが恨みを買って殺されるという事件が起こった。妻の小児科医マリーが、夫の追悼のため教会にステンドグラスを寄贈しようとしたが、当時有名なステンドグラス職人がたまたまスコットランドに出かけていたので、マリーはスコットランドに行き、そこでこの「キリストの捕縛」に遭遇した。マリーはこれを購入して、ダブリンに持ち帰り、1930年に、イエズス会修道院に寄贈した。

 その後、この画はずっとイエズス会の修道院の宿舎の食堂に飾られていた。この頃にはこの作品はホントホルスト自身の作品ではなく、その複製と認識されていた。

 1990年、たまたまこの画の修復依頼を受けたアイルランド国立美術館の絵画修復士セルジオ・ベネデッティ(Sergio Benedetti)は、「これはカラヴァッジョの真筆ではないのか?」と疑問を持ち始め、美術館側はロンドンのナショナルギャラリーが保管している彼の別作品との化学分析を行い、1993年、この絵が描かれてから実に400年後にローマで描かれたこの絵はダブリンで日の目を見ることとなった。

店主

※妻のアイルランドで一休み
 アイルランドと言えば、アイリッシュウィスキー。それを使ったアイリッシュウィスキーケーキは伝統的なお菓子で、特別な行事には欠かせません。

 アイリッシュウイスキー24時間以上浸したドライフルーツやレモンの皮を使います。
日本と同じく、それぞれの家庭で違ったレシピが存在します。特に、アイリッシュウィスキーも種類は色々ありますから…㊦㊦( ̄^ ̄

『ウチはニッカよ!』。
『ウチは絶対サントリー!』。
てな、感じでしょうかキャハハ笑
 
また、せっかくアイルランドに行ったのなら【アイリッシュ・コーヒー】も楽しみたい。
アイリッシュ・コーヒー (Irish Coffee) とは、アイリッシュ・ウイスキーをベースとするカクテル。コーヒー、砂糖、生クリームの入った甘めのホットドリンク。(Wikiより抜粋)
 アイリッシュ・バーにて、ギネスビール片手にライヴを楽しみ、後はアイリッシュ・コーヒーで余韻に浸る…のも良いのではないでしょうか?。

【The Temple Bar】
住所:2 - 5 Wellington Quay | Temple Bar, Dublin 2, Ireland
電話:353 17030700
Email:visit-templebar.com