2024年12月06日横浜アリーナ・モーニング娘。'24

2024年12月13日 12時31分38秒

テーマ：: ハロプロ関連

１２月６日、横浜アリーナであった「モーニング娘。'24 コンサートツアー秋 WE CAN DANCE ! 〜Blå Eld〜石田亜佑美 FINAL in 横浜アリーナ」に行ってきました。

オープニングアクトのロージークロニクルが「ROCKエロティック」をカッコよくキメ、開演前アナウンスが終わると、「あゆみ！」コールが会場に響きました。
コンサートのタイトルとしてつけられた「Bla Eld」はスウェーデン語で「青い火」という意味だそうですが、暗転した横浜アリーナが石田亜佑美ちゃんのメンバーカラーのロイヤルブルーで一色に染まる様子はとても美しく、まさに青い炎のようでした。

コンサートはメンバー紹介のオープニングに続いて、ツアーと同じく「勇敢なダンス」から始まりました。あゆみんのモーニング娘。最後のCDとなったアルバム『Professionals-17th』のオープニングトラックで、「カッコいいモーニング娘。に憧れて加入した」と言う彼女にピッタリの楽曲。
「最KIYOU」「愛の軍団」、THE FIRST TAKEのパフォーマンスで話題となった「恋愛レボリューション21（updated 23 Ver.）」と畳みかけた後、最初のMCではあゆみんが「WE CAN DANCE！みなさん、心躍らす準備できてきますか？」と尋ね、リーダーの生田衣梨奈ちゃんが「ツアーファイナルということで、みんなが頑張ってきたのをギュギュっと詰め込んでお届けしますし、石田亜佑美ちゃんにとってはモーニング娘。としてラストパフォーマンス。みなさん、しっかり隅から隅まで目に焼き付けてください！」と観客に呼びかけました。

「なんだかセンチメンタルな時の歌」から始まった次のブロックでは、新アルバム曲の「恋人」を含む４曲を全員で披露しました。その中で「泣いちゃうかも」はあゆみんが「モーニング娘。10期メンバー『元気印』オーディション」で課題曲として選んだ曲。９期・１０期は私がハロプロにハマり始めた頃の新メンバーということもあり、オーディション映像で見た気の強そうな少女が、強さと優しさを備えた素敵な大人の女性になっていく、そんな人として成長していく姿をファンに見せてくれたことに改めて感謝しました。
続くMCでは、横山玲奈ちゃん、櫻井梨央ちゃんとあゆみんの3人で「石田に言いたいこと」をテーマにコミカルなトークを繰り広げました。

ツアー初日に見た時は、以前のアルバム曲を披露していたユニット曲ですが、ファイナルでは最新アルバムの楽曲に変更されていました。初日は過去のアルバム曲の良さを楽しめたブロックですが、新アルバムの楽曲も良曲揃いです。北川莉央ちゃんをはじめ１５期推しなので、３人で歌う「おっちょこちょいなファンタジアロマンス」が特にうれしい。この日のコンサートでも、歌唱エースのポジションに来た莉央ちゃん、可愛さがレベルアップしてきた岡村ほまれちゃん、ここ一番の歌割で存在感を見せる山﨑愛生ちゃんと１５期がグループの中心になってきた感じで、今後も活躍に期待しています。

メドレーは「冷たい風と片思い」のダンスパフォーマンスから始まりました。加入当時からあゆみんとダンスを競い合っていた鞘師里保ちゃんの卒業曲で、間奏のダンスが見せ場となる楽曲。岡村ほまれちゃんと一緒にダンスする場面もありましこの曲を含め、卒コンのセトリは１０期の絆、そして９期とのつながりを感じさせる選曲や演出がたくさんあって、あゆみんの思いが感じられました。そして、つんく♂らしいメロディをたくさん聞いた感じがしました。

メドレーは全体にダンスが多目で、あゆみんと他のメンバーのダンスが見られたのは、ツアータイトルどおりでもあり、彼女の卒コンにふさわしい。

冒頭の煽りがあゆみんの代名詞にもなった感じがある「HOW DO YOU LIKE JAPAN？〜日本はどんな感じでっか？〜」で炎の演出とともに始まった終盤のブロックは、今回のアルバムで人気の高い「ムカ好き！」を含め、「青春Say A-HA」「Wake-up Call～目覚めるとき～」「わがまま気のまま愛のジョーク（23 Ver.）」と展開し、会場が大きく盛り上がりました。
メンバー一人ずつの感想では、コンサートの感想とともに、卒業するあゆみんに言葉を送りました。
特に小田さくらちゃんの挨拶が素晴らしかった。涙ながらに「連絡すればまた会えるとかそういうことじゃなくて、石田さんとモーニング娘。をやることに意味があったんです」と言い、そのまま感動の言葉が続くかと思いきや「…だから、これを機に絶交しますか？」と続け、会場に笑いが起きます。
「しかも、なんか振られる側？」（石田）、「モーニング娘。にいるということが、私と石田さんのすべてだったと思うんです。だから、また会った時は初めましてから関係を作りましょう」（小田）、「初対面の距離を間違えないようにしましょう」（石田）、「あっ、バックハグしたら嫌われるんだった」（小田）
このやりとり、とても豊かな愛情表現で、感動が後からじわじわときました。2人の頭の良さとコンビネーションの良さを感じました。
これに象徴されるように、今回の卒コンは感動や涙の場面が何度もありながら、そこからカッコよさだとか、爽やかさだとか、笑いに転化していった感じがありました。そうして、全体を楽しいコンサートとしてまとめ上げたのも、あゆみんの卒コンらしさを感じました。
最後は同期の佐藤優樹ちゃんが卒業曲に選んだ「笑顔の君は太陽さ」で本編を終了。

アンコールでは青一色に染まった横アリに、スパンコールがきらめくブルーのドレスがきれいでした。
その中で朗読した卒業の手紙は「『いつか自分も…』と夢見ていた卒業というステージ。こんなにたくさんの方に見守っていただき、本当に嬉しいです」で始まりました。
卒業を発表してからの半年を「卒業フィーバーだ！って特に楽しく駆け抜けた日々でした」と振り返り、ファンに対して「みなさんは私に変わるきっかけをくれたすごい人。明日からもその自覚を持って過ごしてほしい」と伝え、故郷の宮城県への思い、後輩メンバーへの思いなどに触れた後、「今、私に見えている景色は一生自慢できるくらい綺麗です」と述べました。
同期の１０期メンバーに「はじめの頃はささいなことで喧嘩して、大人にたくさん心配をかけました」「どぅー、はるなん、まー、10期として出会えてよかったよ、ありがとう」と伝えると、「卒業と加入がないグループだったら、ずっとこのステージにいたいと思うくらい、私はモーニング娘。のことが大好きです。だけど、卒業と加入があるグループだから、私はモーニング娘。と出会いました」「あなたが応援してくれたアイドルは、今最高に幸せです！」と改めてファンに感謝の気持ちを伝えました。
「この魂に灯した青い炎は絶対に絶やしません」「モーニングの石田亜佑美と出会ってくれて、好きになってくれて、本当にありがとうございました！」と締めくくりました。
あゆみんが卒業曲に選んだのは「私のでっかい花」。この曲は先輩の田中れいなちゃん、同期の飯窪春菜ちゃんと一緒に３人で歌ったのがオリジナルですが、加入間もない時期にコンサートで歌の柱だったれいなちゃんが欠席し、同期２人で歌い切ったエピソードが思い浮かぶ選曲です。センターステージで歌うあゆみんに、１０期メンバー４人のメンバーカラーが４枚の花弁になった花が舞い落ちる演出。これがとても素敵でした。

再登場した他のメンバーと一緒に「いいことある記念の瞬間」をパフォーマンスしたのに続いて、生田衣梨奈ちゃんが「秋ツアーを無事に完走することができたことをうれしく思います。今日で石田亜佑美ちゃんはグループを卒業します。あゆみちゃんは卒業して、1人の女性としてまたみなさんに笑顔を届けてくれると思います」と述べ、「ENDLESS SKY」から「青空がいつまでも続くような未来であれ！」で大団円。
最後は、観客からの「あゆみ！」コールに応えて、あゆみんがダブルアンコールでステージに登場し、オフマイクで「モーニング娘。が大好きです。モーニング娘。が好きなみんなが大好きです」と挨拶して締めくくりました。

無敵のダンスを活かしたカッコいいパフォーマンス、親しみやすいキャラと愛情深さが滲み出る空気感、あゆみんが13年間でモーニング娘。として培ってきた、その集大成を見せた卒業のコンサートでした。

セットリスト
OA　ROCKエロティック／ロージークロニクル
オープニング
01．勇敢なダンス
02．最KIYOU
03．愛の軍団
04．恋愛レボリューション21（updated 23 Ver.）
MC
05．なんだかセンチメンタルな時の歌
06．「恋人」
07．ジェラシージェラシー（23 Ver.）
08．君さえ居れば何も要らない（updated）
09．泣いちゃうかも
MC（トーク　石田、横山、櫻井）
10．おっちょこちょいなファンタジアロマンス／北川、岡村、山﨑
11．内緒だよ／小田、羽賀
12．会えてよかった／横山、井上
13．幸せ指数発表されたい／生田、石田、野中、牧野、櫻井、弓桁
14．大空に向かって
15．One・Two・Three（23 Ver.）
16．ブレインストーミング（updated）
17．What is LOVE？（23 Ver.）
＊メドレー
　18．冷たい風と片思い
　19．私は私なんだ
　20．笑えない話
　21．人生Blues
　22．踊れ!モーニングカレー
MC
23．HOW DO YOU LIKE JAPAN？〜日本はどんな感じでっか？〜
24．ムカ好き！
25．青春Say A-HA
26．Wake-up Call～目覚めるとき～
27．わがまま気のまま愛のジョーク（23 Ver.）
MC
28．笑顔の君は太陽さ

ENC