9月3日、TACHIKAWA STAGE GARDENであった「Hello! Project 2023 Summer CITY CIRCUIT  Juice=Juice 10th ANNIVERSARY CONCERT TOUR ~10th Juice~ Encore」に行ってきました。

影アナの注意事項が終わると、会場からJuiceコールが湧き起こりました。オープニングでは、ポーズをキメてステージに立つ10人のメンバーに1人ずつスポットが当たっていきます。そして、「ロマンスの途中」からコンサートが始まりました。最初のブロックでは10th ANNIVERSARYを冠したツアーらしく「イジワルしないで 抱きしめてよ」「裸の裸の裸のKISS」と初期の楽曲が続きます。
MCでは、メンバーの自己紹介と遠藤彩加里ちゃんが手の怪我について報告した後、川嶋美楓ちゃんをステージに呼び込みました。
今年の実力診断テストでベストパフォーマンス賞をとった「みっぷる」こと川嶋美楓ちゃんを新メンバーとして迎えたJuice=Juice。即戦力ということで、美楓ちゃんはこの夏ツアーからすでにパフォーマンスに参加しています。さっそく「FUNKY FLUSHIN'」を11人でパフォーマンスし、美楓ちゃんにもソロの歌割がありました。

春ツアーからの変更点は、「全部賭けてGO!!」「微炭酸」「『ひとりで生きられそう』ってそれってねえ、褒めているの?」「Never Never Surrender」の4曲に変わって、最新曲の「FUNKY FLUSHIN'」と「プライド・ブライト」、後半の盛り上げ曲で「Fiesta! Fiesta!」が入り、「Goal〜明日はあっちだよ〜」で終わりではなく「Magic of Love」で終わるセットリストになったことです。
ユニット曲は、「禁断少女」(春は「チクタク 私の旬」)と「素直に甘えて」(春は「SEXY SEXY」)がセトリに入っていました。ユニットメンバーの組み合わせも一部変更されていました。

「Future Smile」の有澤一華ちゃんのバイオリンは間奏だけではなく、武道館の時のように曲の終わりまで弾いていました。多分、キメのフレーズがあって、それ以外は即興演奏だったと思いますが、哀愁があってとにかくカッコいい。この曲限りの演出ではもったいないスキルなので、これからも活かせる楽曲を作って欲しいと思いました。一華ちゃんは、歌の方でも年上組のクオリティに近づいてきている感じです。

中盤のMCは松永里愛ちゃんが回し役を担当し、美楓ちゃんもトークに参加しました。
里愛ちゃんから「おみふ」と呼ばれて感想を聞かれ、「千秋楽ということで、楽しんでやることに集中しました」と答えて観客から拍手をもらうと「すごくうれしいです」と言う美楓ちゃん。すると、里愛ちゃんが「この猫かぶりめ!」と頬っぺたを摘まんだのですが、ちょっと迷惑そうな顔で振り払う仕草に一瞬、気の強さが見えました(これを引き出そうとした里愛ちゃんの計画的犯行と思われます)。それを見て工藤由愛ちゃんが「里愛ちゃんと妃咲ちゃんには、(素顔を)見せてるんだろうな」と述べていましたが、この展開も今後が楽しみです。
美楓ちゃんは、ステージ後半も「プライド・ブライト」から最後まで11人で一緒にパフォーマンスしており、ところどころ新人らしい初々しさも見せつつも、すでに違和感なくJuice=Juiceメンバーとして溶け込んでいました。

ユニット曲は一人ひとりの歌割が多くなるので、それぞれに歌が上手いJuice=Juiceだと、歌を聞く楽しみが広がる感じがします。
入江里咲ちゃんが最後のMCで触れていましたが、このツアーのユニット曲は、各曲2グループが回替わりでパフォーマンスしたとのことです。りさちはあーりーと同じパートを歌っていたとのことで「植村さんの歌い方が大好きなので、いっぱい見て学ばせていただいて、第二のボイトレの先生だと思っています。卒業までまだ時間があるので、いっぱい吸収したい」と言っていました。
江端妃咲ちゃんはますます美少女になり、パフォーマンスも仕上がってきて、グループの中心メンバーになってきた感じです。ユニットで披露した「背伸び」の切ない歌が特に良くて、これで素顔は「悪ガキ」だというから素晴らしい。

後半に向けてアクセルを入れるMCで、石山咲良ちゃんが観客の煽りを担当。「みなさん、盛り上がってますか?!」から始まって、「そんなもんかよ!」…と、どんどん過激になって煽り続け、最後は段原瑠々ちゃんに口を押えられて強制終了…この子、面白い!歌もすっかり上手くなって、これからが楽しみです。
コンサート全体を通して、年上の3人、ゆめあいり、3flower、さくりんごという加入順の組み合わせで歌割やフォーメーションが組まれることが多い印象がありましたが、そうして見ると、植村あかりちゃん、段原瑠々ちゃん、井上玲音ちゃんの3人のパフォーマンスが圧巻で、やはり際立っています。しかも、歌唱力はさらに伸びているようで、特に瑠々ちゃんの歌などは、もはや別次元にある感じです。
植村あかりちゃんも来年春のコンサート・ツアーをもって卒業を発表していますが、今回のツアーでは「まだ少し先の話」という感じでした。
最後は「Magic of Love」の多幸感でコンサートを締めくくりました。MCでれいれいが言っていたとおり「いつもどおり。Juice=Juiceらしく」、あーりーが言ってたとおり「世界で一番楽しい場所になった」ライブでした。



セットリスト
01.ロマンスの途中
02.イジワルしないで 抱きしめてよ
03.裸の裸の裸のKISS
MC(自己紹介、川嶋美楓登場)
04.FUNKY FLUSHIN'
05.プラトニック・プラネット
06.Future Smile
07.シンクロ。
MC 
08.禁断少女/工藤、松永、有澤、入江、石山
09.背伸び/有澤、入江、江端、石山、遠藤
10.素直に甘えて/植村、段原、井上、江端、遠藤
11.愛のダイビング/植村、段原、井上、工藤、松永
MC(煽り)
12.あばれてっか?! ハヴアグッタイ
13.GIRLS BE AMBITIOUS
14.プライド・ブライト
15.CHOICE & CHANCE
16.Fiesta! Fiesta!
17.Goal~明日はあっちだよ~
MC(一人ずつ感想)
18.Magic of Love