5月22日、めぐろパーシモンホールであった「宮本佳林 LIVE 2022春~アメジスト~」に行ってきました。


圧倒的な歌唱力で歌の世界に引き込む力、場を支配するスター性、「宮本佳林はやっぱりすごいなぁ…」と感じさせるコンサートでした。

Juice=Juice卒業後の佳林ちゃんのソロコンサート、これまでの2回は「アマリリス」「ダリア」と花の名前だったところ、今回のタイトルは宝石の「アメジスト」で石言葉は「愛情」とのこと。内容的にも、全体としては過去2回の公演と似ているようでいて、少しコンセプトに違いがある印象を受けました。オープニングもこれまでのようなダンスによるパフォーマンス等がなくSEで登場してすぐに1曲目の「プラトニック・プラネット」を歌い始めるなど、前回までの「表現を作り込む」感じから、もう少しストレートに歌を聞かせるコンセプトなのかなと感じました。
…と書き始めていたら、もたもたしている間に、佳林ちゃん本人がブログを書きましたね。このあたりの狙いも含めて、本人の言に勝るものはないので、リンクを張っておきます。
https://ameblo.jp/miyamotokarin-official/entry-12744388735.html

 

 


今回もJuice=Juice時代の曲を結構やってくれましたが、「これこれ、やっぱりこの声だ!」と思いました。ずっと応援しているファンとしては、正直にうれしかったです。特に「大人の事情」を聞けたのが良かった。この曲だけは「佳林ちゃんでないと…」という気がします。
一方、ソロ曲では6月22日リリースの新曲2曲を披露しました。コンサート前日にYouTubeにMVがアップされた「なんてったって I Love You」は、ハロプロ・ファンクの良曲。条件反射で盛り上がれます。一方、佳林ちゃん主演の音楽劇「悪嬢転生」のテーマ曲になるという「ハウリング」は、ソロになってからの佳林ちゃんのダークな雰囲気も織り込んだカッコいいナンバーです。

4曲目に新曲を披露するにあたり、研修生を呼び込みましたがが、今回のツアーに帯同しているのは、松原ユリヤちゃん、小野田華凜ちゃん、橋田歩果ちゃん、村越彩菜ちゃんの4人です。4人とも一足飛びに成長している印象を受け、これからの展開が楽しみになりました。
そして、佳林ちゃんがハロプロ研修生を帯同してツアーをしているというのが、とても感慨深く感じました。
私としては、かつて、佳林ちゃんや田辺奈菜美ちゃんが先輩グループに研修生として帯同しているのを応援していた経験があり、℃-uteには常に研修生が帯同していたこともあって、「帯同研修生」という存在自体に結構思い入れがあります。これまで2回の佳林ちゃんのコンサートでも「研修生ユニット」がバックダンサーとしてついていましたが、ある意味「デビューが見えていた」研修生ユニットと違って、まだ、「研修生のうちの4人」という今回のメンバーの方が、かつての佳林ちゃんたちにより重なる感じがします。また、「なんてったって I Love You」のMVでの4人を見た時には、℃-uteの「次の角を曲がれ」のMVを思い出しました。
https://youtu.be/xBf3VqVKS9U

 

 


研修生が3曲をパフォーマンスしたので、そんな思いを抱きながら思いきり拍手して応援しました。その3曲目、「きみの登場」で誰が落ちサビを担当するのかと考えていると、まさかの紫の衣装にチェンジした佳林ちゃんが、ヘッドセットで歌いながら登場。さすがの貫禄でカッコ良かったです。先ほど紹介したブログでは、衣装パターンの前後は、最初は逆だったと書いてありましたが、この登場シーンを印象付けるうえで、紫の衣装で大正解だったと思います。また、ヘッドセットについては、先日の武道館でのつばきファクトリーと比較しても上手に使っていた印象でしたが、ブログによるとかなり苦労したとのこと。このあたりも、音楽ファンには興味深い記事でした。
続いて研修生を従えて「ラッキーチャチャチャ!」を披露。そう言えば、佳林ちゃんは新ミニモニ。のメンバーだったことを思い出しました。これも、ある意味持ち歌なんですね。
その後、ソロ曲を3曲披露しました。

研修生と一緒に見せたダンスパフォーマンス後、ラストスパートはJuice=Juice曲で盛り上げ、本編最後は新曲の「自分ファースト」。一曲を通して全力のクラップを求めた煽りが強力で、それに応えて手が痛くなるまで手を叩きました。これも着席、声出し禁止の中で、観客との一体感を作る工夫を感じました。
アンコールでは白のセットアップに着替えて「どうして僕らにはやる気がないのか」を歌いましたが、これが滅茶苦茶カッコ良かった。これまで3回コンサートツアーを開催してきたことを振り返り、「順調にイベントができているのも、みなさんのおかげです」と感謝を伝えました。また、音楽劇も8月の追加公演が決まったことも告知されました。

アンコールで着ているTシャツを見せて「ライブに行く時には、グッズや名前入りのTシャツを着るのが正装だと思っています」とグッズの売り込みを嫌みも衒いもなく言えるところもさすが。
最後は「落ちこぼれのガラクタだって」で、観客が振るペンライトで会場が一体になってコンサートが終了しました。
客電がつき、BGMが流れる中でも鳴り止まない拍手に応えて再登場したダブルアンコールで「パフォーマンスでお返しするという気持ちは変わっていない」と言う佳林ちゃん。研修生を帯同し、卒業後もハロプロの延長線上での活動がここまでしっくりくるのも「ハロプロの申し子」の佳林ちゃんならではだと思いました。

セットリスト
1.プラトニック・プラネット(Juice=Juice)
2.規格外のロマンス
3.大人の事情(NEXT YOU/Juice=Juice)
MC
4.なんてったって I Love You(新曲)
5.ハウリング(新曲)
6.やっちまいな(森高千里)
7.ポップミュージック(Juice=Juice) 
8.Rainbow(ハロプロ研修生)
MC(自己紹介)
9.色とりどり伸びよ!!(ハロプロ研修生)
10.きみの登場(ハロプロ研修生、宮本佳林)
11.ラッキーチャチャチャ! (ミニモニ。)
12.いい女ごっこ
13.若者ブランド
14.ハッピーデイズ
ダンスパフォーマンス
15.Fiesta! Fiesta! (Juice=Juice)
16.Borderline(Juice=Juice)
17.自分ファースト(新曲)

ENC
1.どうして僕らにはやる気がないのか
MC
2.落ちこぼれのガラクタだって
ダブルアンコールあり

 

「若者ブランド」