今回のWBCの優勝について僕的に明言しておきたいのは、この優勝は「日本の高校野球の勝利」といっても過言ではないと云うことです。
以前、確か大谷選手のことこのブログでも書いていて「彼はまるでとんでもない高校球児がそのまま大リーグで頑張っているように見える」そんなこと綴った覚えあります。
今回のこの優勝についても、素晴らしく感動的なシーンの中、日本の高校球児達がそのまま成長した姿で勝利の渦の中にいたこと・・僕はそんな錯覚を夢見心地で眺めていました。
試合中の所作も試合後の行動もその礼儀をを含め、高野連などと云う面倒な組織は置いておいて、彼ら日本チームはまさに日本の高校野球の「美徳」のようなものを醸していましたね。
かといって僕は、元々高校野球に興味がある訳でもなく(監督も高校生がやれば良いのになぁ、と思ってるくらいですから・・)それどころか野球そのものも大して好きでもないのですが、いつのまにやらこの国民的スポーツ「野球」のことは知らず知らずのうちにインプットされていて知識として誰々選手やどこどこのチームなどその注目度やその活躍ぶりなど否が応でも目にしてしまいますから、興味がなくとも何も知らないわけでなくて、多分僕のように野球に興味のない人でもいつの間にやらそれらの知識だけは刷り込まれていて、気付いたら何となく身近にある、と云う人が多いのではないでしょうか。
そのように、こと野球に関しては特に好きなプロ野球チームがある訳でも無し、まして高校野球の結果などほとんど蚊帳の外で・・とまあ何度も云うように僕はそんな存在です。
ただですね以前のイチロー選手とか大リーグに挑戦した頃からの大谷選手のような特に別格の人間が現れるとそれにはすこぶる興味がある訳です。
イチローもそうでしたが大谷にも同じ匂いがします。もちろん野球選手としての二人はまったく別物ですが・・。
それはね「思想的」または「哲学的」とも云えそうな、そんな雰囲気なんですよ。その言動が・・。
当然ながら本人はまったく意識などしていないのでしょうけど・・。
僕は二人(ここでは大谷選手)の言動を見てるとまさにそうで、内容はここでは端折りますが、まぁとにかく場面場面で見事な名言を吐いていますものね。
多分、自分を客観的に眺める冷静な視点を持っているんだろうなと思いますよ。
以前「イチローの262のメッセージ」だったか、1と2シリーズありましたけど、良かったですね。
剣道の教え子達に卒業記念に贈呈した位ですから・・今でも時たまパラッとめくってみたりしますものね。
大谷選手の仕事はまだまだ続きますが、多分きっと将来は彼の語録としての本が出版されることは間違いないと思います。
話はもとに戻ります。
日本の高校野球の底辺は広くて大谷選手も誰かのインタビューで言ってたように、彼もそうですけど、どんな田舎に住んでいてもそこには少ないながらも必ずチームが存在し、その中には彼のようなとてつもない逸材が潜んでいたりして、更には得意の集団生活の中で野球という彼らにぴったりのスポーツが育まれ、裾野から頂点に至るまでその盤石の構造ができているのがこの国の野球界だと僕は思います。
だからアメリカ的ものとの比較は横に置いておいて、この日本的なものは、それが良きにしろ悪しきにしろこと野球の世界においては世界的に見ても断然有利な状況だろうと想像します。
とまぁ、WBCの優勝で国を挙げての大喜びな今の状況はそれはそれで楽しいものです。
野球音痴な僕だって最後のシーンなど何度見ても感動しますものね。
大谷万歳!と云うことで終わります。