ど素人が渓流釣りを始めようとしています。近くに教えを乞うような人もいなくて(近くに仙人みたいなベテランがいることは居ますが、彼は餌釣り専門でルアー釣りはどうかと・・・)と云うことで、とにかくリールも触ったことがない程の・・以前少し触ったかな・・とにかく僕はそのくらいのど素人です。
一通り大体の道具は揃えましたが、取り扱いがとにかく慣れなくてラインをロッドに通してルアーを付けるまで半日以上あーでもないこーでもないと四苦八苦でした。
その間ラインの結び方からすべてYouTubeの動画で確認しながら一つ一つこなしていきましたよ。
とにかく参ったのはライントラブルですね、まぁ70m程巻いていますので少々短くなっても大丈夫なのでライン切りきりようやく竿、いやロッドの先端に固定して、後は何度か部屋の中でちょいと放ってみて巻いてを繰り返し、準備は万端かと考えています。
この後も道具や小物選びが楽しみでね、今度は鉈をゲットしようと思っています。
護身用兼、藪払い用兼と、まぁそれを持ってるという雰囲気ですなぁ。
護身用と云えばその近所の仙人が言っていました。
彼は数十年来、山ではどんな経験もしているとんでも人間ですが、例えば、何々・・谷で釣りをしていたら突然大猪が目前に現れ、こっちを凝視しながら今にも突っ込んできそうな様子で睨み合いになったらしいのですが、その時、咄嗟に腰に差した鉈をすーっと抜いたら急にその猪が戸惑った様子で向こうを向いて逃げ去って行ったというような話。
それと熊の話。釣ったアメゴを生かしておいた沢にそれを取りに戻った際に向こう岸に出てきた大きなクマと遭遇し、とにかくその時のクマの様子の表現がリアルでした。真っ黒でテカテカに輝くど太い前足が恐ろしい程大きくてすごく怖かったらしいのですが、その時もいざという場合に備え腰鉈を抜いて身構えたらやっとこさ向きを変え元の山の中に去って行った・・とか、とにかく具体的な経験談ですから、これはやはり武器という意味も込めて鉈は必需品と考える訳です。
彼曰く、刃物の光りが苦手なんさ多分・・とのことでした。
使いたくないですけどね、そんな風には・・・(>_<)
話はついでなんですが、数年前その仙人の彼に誘われて夜の山に入り、そこの川でのアメゴ(僕らはアメゴというがアマゴの方が良く使われる)漁をしました。僕がライトの照らし番で彼がウエットスーツを着込んでカナツキ(銛のこと)で岩という岩の下を探りながらアメゴを突いていくのですが、その間約一時間、十数匹獲りましたものね。ホント凄いですから・・・。
最近はもっぱら釣り専門のようですが、とにかくポイントというポイントを知り尽くしていますから確実に獲れる訳です。
ポイントというか大台山系の川という川を知り尽くしていますから・・とにかく。
で、その間、車の中での彼の経験談・・まさしく民俗学者の柳田国男の「遠野物語」や「山の人生」に出てくるような話ばかりでした。
例えば若い頃、山の作業小屋から一人夜突き(夜中に川に魚突きにいくこと)に出かけ、その帰り真夜中の山中で道に迷いうろうろしていて、その時ふと前を見ると月夜で薄明るい小道の向こうに人家があり、助かったとばかりに近づくとその前で一人の着物姿の女性が髪を梳いている・・・(真夜中に・・それだけで恐ろしいと思うのですが・・・)焦って急いでいた彼は思わずほっとしてその女性に「すみません、家の前を通らせてもらいます・・すいません・・」と声を掛け、その女性がこっちを向いた瞬間・・ギャーっと叫んだらしいです。いわゆる妖怪・・「のっぺらぼう」?
その後はどう帰ったかもわからず、ようやくよく知ったつり橋にたどり着きほうほうの体で作業小屋に着いたと云ことでした。
彼は無論、柳田国男がどうのとか、やれムジナがどうのとかなどまったく知る由もありません。
嘘じゃないと言い張ります。
俺は次の日、場所の大体の目星が付いたんでその家を探しに行ったんさ・・何も無いとこやった・・・ (怖っ)
とまぁ、そんな話とか、他にも一杯してくれましたよ、滝の上の火の玉の乱舞とか山奥で聞こえた不思議な音、声・・?の話とかね。
まぁ、すっかり話がそれちゃいましたが、とにかく僕の渓流釣りの実地入門はいいよ近づいて来まして、その先生がまさしくYouTubeで、これがすべて教えてくれるという誠に便利な時代となりました、と云ことです。
いずれ仙人にも案内してもらわなくちゃ。因みにこの仙人、僕の一つ上の幼馴染です。
会うたびに釣ったアメゴやアユの写真見せられます・・僕は「あんたら兄弟は獲りすぎやで、そやからアメゴが減るんじゃい」と苦情をいう程獲るんですよ。意に介してませんがね。例えばこの前、弟は4日で何々谷で200匹釣ったとか・・それアカンやろ!とまぁこんな調子ですわ(>_<) ※僕は心底そんな事したらダメだと思っていますよ。
YouTubeと関係ないか!(^^)!