「本能寺の変431年目の真実」を読んだ。 | ryojin1002のブログ

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  結構読みごたえのある本ですが、どうやらこの本の中身に書かれているのが「本能寺の変」の原因と結果の極めつけかなぁと読んだ後思いましたね。

作者は明智憲三郎という光秀が残党狩りにあった際にその手を逃れた光秀の子「於鶴丸」の子孫にあたる人らしいです。

  まぁかいつまんで結論から言いますと、世間でよく云われる信長への怨恨説とは大きく異なりますね。それどころかやっぱり信長は最も頼りにし信頼していたのが光秀だったようです。多少の諍いはあったもののそれが信長を殺す直接的な原因ではなかったというのが正しいようです。

光秀という男は相当できた人間で、世間でよく云われてきた今も大方はそのようですが怨恨・・そのようなその場の怒りや感情が原因で物事の判断をするような単純なバカ男ではありません。

やはり歴史にその名を残すべく大変な人物であったのは確かなようです。

  我々と云うか世間一般の歴史感とかその知識は大体がNHKの過去の大河ドラマからというのが常識みたいで、それはあくまで創作であり真実ではないということをまず再認識しなければなりません。

光秀の決断にはもちろん深い訳があります。土岐一族という名門の復活と幸せな存族というのが根底にあったようです。

  まぁ、それにしても本の内容は徹底した文献の調査(著者は歴史捜査といっている・・)と聞き込み、本当によくここまで調べ上げたものだと、この著者の情熱と行動力には感心させられましたね。だから信頼に足ると思う訳です。

余り詳しくはここでは書けませんページがまったく足りません。

  歴史に多少なりとも興味のある人にはこの本は是非読んで欲しいと思いますね。

裏切りや黒幕のことももちろんありますけど、僕はそれよりも光秀との厚誼と約束を反故にすることなくそれを後々まで続き引き継いでいった某武将の事とか・・・敢えて名前は伏せますが、そのことに気持ちが奪われましたね。

まるで小説のような展開が「事実は小説よりも奇なり」ではありませんが最終的に見えてきます。

後世に面白おかしく捏造された面の多いいわゆる軍記物とは別に、もちろんそれも含め検証し、更に当時記された近しい者の日記とかを精査し組み合わせ、まるで時間と事件を織り込んでいくような作業の中で見えてくるのですよ。

真実らしきものが信ぴょう性をもってね。

  光秀の動機の初発ピンポイントで少しだけ・・・キィワード「唐入り」これですね。

後はどうぞこの本読んでみてください。

  先般、京都新聞で滋賀かどこかで光秀の謀反についてのアンケート調査した結果のことが載っていました。

もちろんNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の応援企画です。

結果的に大方が「怨恨だ」という回答でそれが一番になったのですが、僕はなんと馬鹿げたことをしたもんだと半ば呆れてしまいました。ただ同時にそんなアンケートに答えた歴史ファンにこそこの本読んでもらいたいなぁとつくずく思った訳です。

「本能寺の変」・・・やっぱり後々の歴史にとてつもなく大きな影響を与えた大変な事件でした。

終わります。