昨日の午後、僕ら夫婦はかねてから約束の西宮のMさんのお宅を訪ねました。
このMさんご夫婦は何を隠そう^^^那智の子犬「仁の凜号」通称リンの里親さんなんです。リンは生後2ヶ月になる2日前に5匹の子犬達の中で一番最初にこのご夫婦に貰われて行きました。わざわざお二人で尾鷲まで引き取りに来てくれ、その時のことは本当によく覚えています。
子犬達の中でも案外にシャイで訪問客が来ても1匹だけ庭の隅の方に身を隠してしまうようなあのアシロ(足が真っ白で家ではそう呼んでいました)が、なぜかこのご夫婦にだけは妙にまとわりつき、寄り添い、積極的に甘える素振りを見せたのがとても以外で不思議な思いをしたことが忘れられません。
アシロが奥さんに抱かれ車に乗って去って行く時、あの子はこの人達に貰われていく自分のことを本能的に感じとっていたのかもなぁ・・などと妄想してしまい、思わず涙ぐんでしまって、我ながら情けないやら可笑しいやらで・・・苦笑いしながら戻ったこと思い出します。
さて、このリン・・ご夫婦の住まわれる広いマンションの五階で広いベランダと居間を行ったり来たりしながら何不自由なく気ままに、本当に幸せに育ててもらっていました。もちろんこのMさんはちょくちょくメールなどで近況を知らせてくれていたので大体の想像はついてはいたのですが・・・正直それ以上でした。
僕ら夫婦もとても嬉しくて本当に幸せな気持ちにさせてもらいました。
30人以上のお客が訪れたらしいのですが、このリンはすべての客を喜んで迎えたらしいです。最高に素晴らしい性格で明るく素直で、僕から見てもうらやむほどの良い子に育っていました。確かに紀州犬の雄・・・です・・お忘れなく・・・。
それとリン・・は僕らのことを完全に覚えているようでした・・・Mさん曰く・・・「接し方・・甘え方が他の客に対するそれとは全然違いますわ・・」とのことでした。
僕らもアシロ・・リンか・・との久々の再会が嬉しくて、ついつい長居をしてしまいおまけに美味しいモダン焼きやビールまでご馳走になってしまい二人とも腹一杯でお暇しました。
お二人はとても仲の良い素敵なご夫婦で、そのお二人の愛情を目一杯に受け、育てられているリンはとても幸せだと痛感しました。
彼らは以前に大型犬を家族同様に飼われていたこともあり、犬のこともよくご存じの様子でこの点も安心しました。
それより何より子犬がご縁でこのような素敵な人達と知り合いになれたこと・・・これも本当に嬉しいことです。これからも良いお付き合いができることが楽しみです。
リン・・・大きく育っていて驚きでした。現在14kg・・骨格も頑丈そのもので体躯構成も狂いなく、被毛の質もその艶も申し分なく素晴らしい管理が見てとれました。
耳の形、厚み角度も素晴らしく、額も広くまだまだ伸びしろを感じさせる幼犬?若犬と言った方が良いかもです。とにかく良い犬に育っていました。
師匠のヨシダさんが子犬を見にきてくれた時「この子は良いな・・・」と呟いたのが忘れられません・・・さすがの慧眼ですね・・・。
そんなことも思いつつ何はともあれ、アシロがMさん達に大事にされている・・・それが嬉しく、里親になって頂いた甲斐があったと云うものです。
良かった・・良かった・・でした。
帰りの電車の中で二人で「家にいるコクやコナのことが益々愛おしくなってくるなぁ・・・」「あんなリンの様子をみると・・・」などと話しながら、家内は「あの時のリンが余りにまとわりつき甘えるので、思わず泣けそうになったわ」と言っていました。
と云うことで、とても幸せで楽しい再会を果たせました・・・本当にお邪魔して良かったと心から思いました。
お二人とリンに心から感謝です・・・。