先日、京都のよく知った料理屋で18歳の誕生会がありました。
18歳というのはこのお店の開店からの年月のことです。これまで過去5周年、10周年、15周年という節目にはホテルで常連のお客達を集めて盛大にお祝いをしましたが、ここのマスターはそれとは別に毎年自身のお店で7月のこの頃、気楽なパーティーを開いてくれます。で、今年もそこにお邪魔したというわけです。
このお店は京都は木屋町にある「招猩庵」という料理屋で松本さんというマスターがやっています。僕はこのお店に初めてお邪魔したのが18年ほど前でちょうど開店半年目になる頃でした。だからと言って頻繁に立ち寄るような決して良いお客でもありませんが古いのだけは常連中トップクラスなのです・・・・。
僕は結構、食い道楽派(決して贅沢ではありませんから・・・・)で色々居酒屋や料理屋など探検するのが好きなのですが、その時もある雑誌の記事を頼りに飛び込みで寄せてもらったのを覚えています。当時はまだ四条の縄手通りを入ったところのビルの2階でやっていましたが数年前に今の木屋町に引っ越ししました。一の舟入にあり、古いですが結構豪華な町屋を改造した作りの和風のしゃれたお店です。
僕はいつも、こうして探検して是非もう一度行きたいと思わせる店は10~15軒に1軒くらいの割合かなぁと思っています。
料理の味やセンス、価格などももちろんありますが何より大きなポイントはその接客力ですね。
一言で接客力といっても人はもちろんのことで目配せ、気配りの全くないアホなアルバイトがいればそれはまったくダメなわけで・・・また一人でやっているのにも関わらずやたら席数が多かったり、さらに席と席の間隔にまったく配慮がなかったり、料理が出てくるのが遅かったりと、これもだめで、それにタバコの分別意識(そんなことどうでも良いわ・・・と思わせる店ももちろんある)が全然なかったりと、色々あるわけです、接客には・・・。
この「招猩庵」の松本さんは抜群の接客力を持っています。まったく気取った?ところもなく・・・むしろ気さくで、嫌みのない毒舌も少し・・・・等々言葉ではちょっと・・・という感じです。「おもてなし・・・」と言う言葉がこれほど自然に当てはまる雰囲気の人も他に滅多にないと思います。ここはそうした本当の意味、大人が憩えるお店なのです(若者はほとんど来ないし・・・・バイト君以外に居ない・・・)
この松本さんともずいぶんと古いお付き合いになってきましたが、実はこの人こそが僕の心の「ミスター京都」なのです。本当にいろいろ京都のことは教えてもらいましたし人やお店の紹介もしてもらいました。感謝しています・・・。
そのせいか、最近ではお客さんの層も随分と広がり東京や地方からもここを目的に来られる方(何か女性が多いなぁ・・)も多くなり、地元でも相当な名士と呼ばれるような方も常連の中に多くいます。
このお店には後援会のようなものがあってその会長が冷泉家の当主であったりします。おして知るべし・・・のようです。
そうした中に招かれる幸せを感じつつ、決して広くない店内を1階と2階をフリーにしたその2階(狭すぎ・・・・)で冷泉先生の乾杯の音頭で宴が始まったのです・・・・・。
そして、剣道の教え子のこと第3弾になるのですが、宴もたけなわ、隣の少し年配の女性が自己紹介の意味で名刺をくれたのですが、それが京都光華女子大学の准教授という肩書きなので、あれっと思い「実は僕の剣道の教え子が今年短期大学部に入ったんですよ」とそのことを伝えると「へぇーそうなんですか、で、お名前は?」となり「Tと言います、下の名前ははMです」と答えたところ「えー!その子私のクラスの子ですぅー」そして周りの友人達も女性特有にまた随分と大袈裟に驚き「えー!」の連発となったのです。で、先生のガラケイ・・・でツーショット・・・「これ見せたらあいつ驚くやろなぁ・・・」といたずらっぽく二人で笑い合いました。
「M、どこにでも先生(俺のこと・・・)目が光っているからな!ハッハッハー・・・!」
と、いうことで取り留めのない話になりましたが今日はここまでにしておきます。
剣道の教え子か・・・・。