ryojin1002のブログ

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ブログの説明を入力します。剣道のこと、オオカミ復活運動のこと、そして紀州犬のことやいつも行き来している大好きな京都のネタなども綴っていきます。

  先日彼らはやってきました。

サイモンとエルミーという50代と60代の夫婦です。

彼らは約35年前に僕たちの「カーネル出版」という会社で働いていました。

  懐かしい限りでほんとに感激しましたね。その頃、二人はこの尾鷲で知り合い、共に働きながら互いに惹かれあい結局は結婚したのですが、当時は今みたいにインバウンドなどかけ離れた頃で外国人は珍しい存在でした。最多の時期で20人程は社員でいましたからね。

ただそんな中、彼らは僕や亡くなった榎本さんにとってある意味特別な存在でした。それはというと僕らがそのことを心地よく認め、応援したからに他なりません(いわゆる仲人的な存在)それは彼らにとっても同じ気持ちであり、どうしても二人でこの懐かしい尾鷲を訪れたいという強い気持ちがあったようです。

  サイモンはイギリス人で典型的なブリティッシュマンで、あまり愛想の良い方ではありませんでした。今思うに当時の彼は面倒そうに何か聞かれるたびに「ロンドン!」とだけ辟易しながらもちょっと笑顔で答えていた姿を思い出します(僕的にはそういう彼が結構お気に入りでした)何を聞かれても日本語さっぱりの彼は「ロンドン!」でしたからね、で、その頃の話をしたら大笑いしていましたよ。

日本語はさっぱりでしたからね。

  で、エルミーはというと、僕が新宿で面接をしてとても気に入って否応なく連れてきた女性です。

榎本社長に「オカダさん、キャサリン・ロスみたいな女性連れてきてよ!」とまぁ半分冗談で「よっしゃわかりました」みたいな会話を交わしたのですが、なんとまさしくそのキャサリン・ロスが現れたのです。キャサリン・ロスとは会ったことはありませんでしたが、当時の映画はもちろん雑誌(スクリーンやロードショウ)に出てくる彼女と雰囲気がそっくりでした。

  驚きましたね、それにめちゃ感じが良くて、僕は一目でもうすっかり気に入ってしまい、一も二もなく採用でしたね(笑)

彼女は尾鷲に来てからの仕事ぶりもすべてにおいてまじめで素晴らしい女性で、とても良い出会いでしたね。

     そういう彼らはやがて結婚し、今はエルミーのふるさと(実家はオーストリッチの生産農家・・いわゆるダチョウ牧場)南アフリカのケープタウンの近郊で暮らしているらしいです。

  遠いですよ、ここに来るまでの道のりは。ケープタウンからドバイまで9時間、そこから大阪までまた9時間、トランジットなど含めたら優に20時間はかかっていると思います。そこから尾鷲ですからね(''_'')いやはや・・・。

 

   それでも思い出深いこの尾鷲にはどうしても来たかったらしいです。

以前の会社が提供していた共同のアパートを訪ねたり、周辺の歩いた道とかを散策したり、その後住んでいた一軒家を訪れたりと、当時の思い出にすっかり溶け込んでいた様子でした。

  今回、家族で日本に来ていたらしいのですが尾鷲だけは別行動だったようです。

主ホストの故榎本さんの奥さん洋子さんと僕とで居酒屋でワイワイ、言葉の問題もさほど感ずることもなく(洋子さんが英語がある程度できる。僕はさっぱりですけどね)再会を喜び、思い出話とたわいない話で盛り上がり、最初はどう間をとったらいいか悩んでいましたが、案ずるより何とかで、とても楽しい時間がアッという間に過ぎていきましたね。

帰りかけ居酒屋のおかみさんも「とても楽しそうでしたねと」言ってくれましたよ。

 

  「あー、こうしていつの間にか時間は過ぎて行くのだなぁ」と約35年振りの再開を思いつつも何だかつい昨日のことのようにも思えてね。

否応なく時の流れのようなものを感じてしまいましたが、ただ二人ともとても若々しくて元気で綺麗でね、逆にあまり長い年月をどっしりと受け止めることもなくて、古い友達と楽しい時間を過ごせたなぁというのが本音ですね。

とても嬉しいひと時でした。

 

  そんなことがありました。

人生何が起こるやら・・・だから楽しい。

 

  終わります。