今回の記事は少しまじめな内容になりそうだ。
九年近く派遣されていた会社との契約が終わった。
派遣先会社の体制が変わり、私は技術補助だったのだが、それができなくなったとのこと。
二年前に私の所属するグループが移動した時に、上司から、もしかしたら、私のポジションは無くなるかもしれないから、ここ(派遣先)より条件のいいところがあれば、そこに就職したほうがいい、ということを言われていた。
さらには、移動してから仕事も激減していた。
それを聞いたとき正直迷った。
長くいるとその職場にいる人たちとは家族、とは言わないにしても、ずっと一緒に居るような錯覚をしてしまうのである。
仕事自体も私が目指していたものだったので離れがたかった。
派遣の営業担当に相談すると、
「まだ決まったわけじゃないから、終了するまではいたほうがいいですよ。他の仕事を紹介しても今の時給は出せないし(最初に比べるとかなり時給は上がっていた)。正社員を探すのも、僕は止めません。Ryohさんが好きな道を選ぶのがいいと思うので、応援しますよ。」
と好意的な返事。
とりあえず、毎週無料で入手できる求人雑誌を取り寄せ仕事を探しつつ、じっと様子を見ることにした。
が、それはやってきた。
八月の長期休暇の二日前のことである。私は上司から呼ばれた。それでピンと来た。
「とてもいいにくいことなんだけど。」
上司が前置きしたので、私の勘が当たったとわかった。
上司:九月末で契約が終わるよね。体制が変わって、更新できなくなったよ。
Ryoh:そんな感じしてました。
上司:前から言うように言われていたんだけどね。いい難くて…
Ryoh:気にせずに早く言って下さいよ。私も以前、言われてから、覚悟はしていたんですが、中々去りがたかったので、居座ってしまいました。逆に今回言っていただいて吹っ切れました。ありがとうございました。
お世話になりました。
こういう会話をした。お世話になりました、といいつつ目がうるみそうだったが、なんとか堪えた。
席に戻ってから、気持ちの切り替えをするために、机の整理をはじめ、しばらく使わないようなものは少しずつ家に持って帰ることにし、タイムシートも先々月分まではすべてシュレッダーにかけた。
たいした能力なく、OJTのように私の仕事を見守ってくれていた周りの人にはとても感謝をしている。
さて、次の仕事を探さなくては…
とりあえず、派遣の営業さんに状況を話し、次の仕事を私自身も探すが、会社からも何かあれば、紹介して欲しいと頼んだ。
私は実家ではあるが、父は年金生活なので、生活費は私が担っているのである。
なので、働かない時期というのがあっては決してならない。
とにかく十月から働ける場所をすぐに見つける必要がある。
職場探し頑張らねば、と気合を入れた。
ということで、次回から、九年近く働いた会社で出会った、面白い人たちをご紹介できるだろう。