足尾から来た女 | 等質な二度目

等質な二度目

最短距離がベストじゃない。目指すは安住の地
there is no reason when we think about friends    by k.yokoyama

尾野真千子主演。

なかなかな作品でした。

舞台は足尾銅山の鉱毒事件なんですが、どうみても今の福島に見えるんですよね。

土地を汚し、村を潰し、企業の利益を優先する。

全く同じですね。

話は、追い出された形になった主人公は、東京で侍女となる。

文化的な生活を営む女主人に読み書きを教わる。

単純に字を覚えて詩が好きになり、それが主人公の至福となるんですが、この時まだ、読み書きの本当の意味を知らないでいる。

後半、恋に破れ地元に帰り、田中正造と一緒に働きたいと願い出るも、一蹴される。

「この事件はまだまだ終わらない。これをもっともっと世に広めなきゃいけない。ワシは年だ。次はあんたらの番だ」

そして主人公は、再び東京を目指す。

心の中に使命を持って。

この作品、「ハンナ・アーレント」に似ています。

今起きている事に、目をつむってはいけないと。

しっかり考えなさいと。

そのためには、何が必要かと。

福島の今を考えると、事態は何も変わっていません。

地域の、除染の際の汚染土を処分する場所もないし、原発自体も事故当初から放射能を散々垂れ流してるんです。

そんな危険と隣り合わせに生活をしてる、しなきゃならない人が大勢いるってことです。