今週の相場は、英国での取り付け騒ぎなどにより全面安で始まりましたが、その後米国株式相場が利下げを受けて大幅上昇したために昨日は急反発。
日銀の利上げ見送りも市場の安心感につながり終日堅調な値動きでした。
さらに、昨日の米国株式が戻り売りをこなして一段高となったことから、一昨日の東京市場は、堅調な米国株式を追っかけるように買い先行で始まりました。
しかし、心理的な節目の16500円を前にして買いが続かないと見ると、それまで待機していた戻り売りが目立ち始め、上値が重くなっていきました。
もっとも、9月相場については、過去5年(過去10年も同様)の株価データを平均すると、20日あたりが月の底値となりやすい傾向があります。
ファンドの決算がある20日ころは、ポジションの整理売りが出やすいとみられていることが背景にありそうです。一昨日の上値の重さには、例年見られるそんな傾向があらわれていたのかもしれません。
昨日は下げましたね。
なお、9月下旬の相場については、先述のデータでは上昇する傾向があります。
上期末である9月末にむけてはウィンドウ・ドレッシングなどへの思惑もあるでしょう。
また、日経平均株価ベースで77円強ともいわれる9月末の配当が魅力的です。
金利は上昇しにくいとみれば、権利付き最終日である明日にかけては理屈の上では裁定取引の買いも期待でき、当面は押し目買いが入りやすい状況といえそうです。
ところで、米国株式はふたたび堅調な動きになってきました。
そもそもサブプライム発の信用収縮、そして実体経済の悪化懸念から8月16日には急落しましたが、その際にも終値では200日移動平均線を割り込まず、長期の上昇トレンドは維持していました。
ただし、今度は8月に入って割り込んだ100日移動平均線が上値抵抗線になり、いよいよトレンドが転換するのかどうかが注目されました。
先週の終盤から今週初にかけては、100日移動平均線のある13400ドル水準に株価は収れんし、次の方向を探る動きになっていました。
そして、火曜日のFOMCで0.5%の利下げが決定されたことで、相場の次の方向が決まった格好です。
市場の予想を超える幅の利下げだったというよりも(0.5%の利下げを予想する向きは少なくなかった)、市場の期待に応える幅の利下げだったことが好感されました。
NYダウは、前日比335ドル高と、2002年10月15日以来の大幅上昇を記録。当然ながら100日移動平均を大きく上回ってきています。
なお、この100日移動平均線はこの夏の急落を受けても下向きに転じることはありませんでした。
すなわち、NYダウは長期の上昇基調をキープしています。
ちなみにこの移動平均線の上昇は2005年11月から続いていますから、かれこれ2年近くになります。
さらに、昨日は13867ドルまで上昇し、史上最高値14021ドルまであと154ドルに迫っています。
一方、日経平均株価の100日移動平均線は17304円であり、200日移動平均線は17282円と現在の株価よりもはるかに上にありますから、夏場に大荒れとなった点では内外市場ともに同じですが、その後の経過は相当に異なります。
それでも、昨日は7月下旬の急落以降は上値抵抗線になっていた25日移動平均線(現在値16092円)を明確に上回ったことで、騰勢はようやく強まってきています。
とりわけ、昨日の終値の25日移動平均線からのかい離は+1.8%に達していましたが、これは6月20日以来のことです。
ちなみに、6月20日は、年初来高値16300円(2月26日)に次ぐ2番天井18297円をつけた日です。
難関は16500円水準でしょう。
一昨日もここで上値が押さえられました。
ただ、ここを越えて今月の高値16575円(9月3日)を上回ると、今月の安値15610円(9月11日)が、年初来安値(8月17日安値15262円)に対する2番底となります。
昨年6月14日に14045円で底値を入れ、1ヶ月後の7月18日に14437円で2番底を入れた昨年のパターンに似てきます。
すなわち、今月の高値を更新することができれば、はじめて米国株式をキャッチ・アップするかたちができてきます。
そうなると、中期的な上昇トレンドが明確となり、100日移動平均線が上値の目標として視野に入ってきそうです。