ロング-ショート | ☆りょう様のブランチ☆

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       ~サラリーマン株取引休憩所~

 先週は特に理由のないなかで大きく下落するようなときはどうしたら、いいのだろう、という話でしたが、今週も指数は大きく下落となったわけでもないのですが、木曜日にはSQ(特別清算指数)算出というわけでも、米国市場が大きく下落したわけでもないのに、日経平均が大きく下落したわけでもないのに、売買高が異常に膨らみました。

そして、銘柄によっては業種によって上げ下げの差が激しく、「何だろう?」と言うような相場となっていました。

 「ロング-ショート」の「アンワインド」ではないか、という見方が多く出ていましたが、「ロング-ショート」とは??「アンワインド」って何だ?と思う方も多いものと思います。


「ロング-ショート」と言うのは「ロングポジション」つまり、買い持ちと「ショートポジション」=売り持ちを同時に保有する戦略です。

特に日経平均採用銘柄と先物の場合は「裁定取引」と言う言い方が普通ですが、この「裁定取引」の一種なのです。

 例えば、同じ業種の中でトヨタ自動車が日産自動車に比べて「割安」と考えられた場合、トヨタ自動車の株を買って、日産自動車の株を空売りするわけです。

そこで自動車株全体が上昇したときに日産の株に比べて割安であったトヨタの株の上昇が大きくなると考えるのです。すると、日産株は空売りしていたものが上昇してしまい、損失となりますが、トヨタ株が日産株よりも上昇して得た利益がその損失よりも大きくなる、ということなのです。

逆にもし、自動車株全体が下落した場合に割高であった日産の下落がトヨタの下落よりも大きくなると考えられ、空売りをしている日産株は利益となり、トヨタ株が下落して損失となった金額よりもその利益が多くなり、合計ではしっかりと利益が出ると言うことなのです。

 また、こうした取引を業種別で行なうこともあるのです。

全く相関性のない業種ではなく、近いもので行なうことが多いのです。つまり、円安メリットのある業種、電機株と自動車株、とか「内需株」といわれる中での銀行株と不動産株、などいくつかの組み合わせが考えられると思います。

相場全体で見た時に銀行株に比べて不動産株が割高となったときは銀行株を買って、不動産株を買う、と言うような動きとなり、相場全体が上がったり下がったり、あるいはほとんど動きがない中で、割高・割安が是正されると利益が出るということなのです。

 「アンワインド」というのは「解消」のことです。

つまり、上記の例で言うと空売りをしていた日産株を買い戻し、トヨタ株を売るということで、保有しているポジション(持ち高)を整理してしまうことを言うのです。

こうして、利益を実現させたり、あるいは割高がますます割高となって損失が広がるのをポジションを整理することで防いだりするのです。

 考えて見れば徐々に先週あたりからそうした動きも出ていたのかもしれませんが、特にこの水曜日から活発になり、木曜日に損失の拡大を防ぐために、そうした「ロング-ショート」のポジション整理が一斉に行なわれたということではないかと思います。

 市場への直接的な影響は一過性のものなのですが、ポジション整理を急いだ理由はやはり、金利が高くなることで、ポジションを保有しているコストが上昇してしまうから、あるいは、世界的なリスク資産からの逃避の流れの中で、リスク資産である(いくら「ロング-ショート」と言ってもリスクが高いことには変わりないのです。)ポジションを整理したのではないかと見られます。

 いずれにしてもリスク資産からの逃避の一環、「円キャリー取引解消」の一環との見方もありますが、このポジション整理が一斉に行なわれたことで、売られたものは売られ過ぎ、買われたものは買われ過ぎ、となったものが多いのではないでしょうかね。