任天堂 | ☆りょう様のブランチ☆

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       ~サラリーマン株取引休憩所~

任天堂の株価がこの一年で倍となったのは業績が予想を大きく超えて急拡大したためです。

前2007年3月期の業績は売上高、経常利益ともに8割前後の伸びを示し過去最高となりました。

任天堂は昨年5月25日の2006年3月期の決算発表時に前期の決算見通しを経常利益で1,100億円と公表していますが、その後3回も上方修正を行い、この4月26日に発表となった経常利益の実績は1月10日に発表された3回目の修正値2,100億円をも大きく上回る2,888億円となりました。

こうした3回という異例の修正の経緯をみても前期の業績がこれまでの常識では予想できない驚異的な結果だったと考えられます。

    2007年3月期連結決算
     売上高       9,665億円(前期比89.8%増)
     経常利益     2,888億円(前期比79.7%増)
     当期純利益    1,742億円(前期比77.2%増)

 任天堂のこうした業績拡大をもたらしたのは「ニンテンドーDS」の爆発的なヒットです。

ニンテンドーDSのハードの前期の販売実績は2,356万台と一機種の年間販売台数で過去最高を記録しました。

これはソニーのPSPの年間での最高の出荷台数が1,406万台であることからみても非常に高い水準だといえます。

また、DS向けソフトはハードが急速に普及するなか、950万本を売り上げた「NEWスーパーマリオブラザーズ」を初め数多くのミリオンセラーが出たことで1億2,355万本となりました。

さらに、昨年12月に発売となった「Wii」もハードで584万台、ソフトで2,883万本を出荷し好調なスタートを切っています。

 任天堂のゲーム機がこれほどまでに爆発的なヒットとなったのは、任天堂がこれまでとは異なったコンセプトでゲームを開発したためだと考えられます。
「ニンテンドーDS」や「Wii」が登場するまでゲーム機は、高性能な処理能力のチップを搭載し、まるで映画のように綺麗で臨場感のある3D映像を追求するような方向にあったと考えられます。

しかし、こうしたゲームはある程度のファンの支持は受けるものの、大衆には受け入れられないものとなりつつあったと思われます。

任天堂はゲームの本質を見つめ直しゲームの楽しさを追及した新しいゲーム機を開発し、「脳トレ」などで新しい領域にゲームを広げることで女性や中高年といったそれまでゲームへの関心が薄かった層への拡大を図りました。

その結果が前期の驚きの決算になったと考えられます。

 今期も引き続き業績の拡大が続く見通しです。

ニンテンドーDSの販売台数はハードで2,200万台と前期を下回るものの高水準で、ソフトも1億3,000万本の販売を見込んでいます。

また、Wiiの販売見込みはハードで1,400万台、ソフトで5,500万本で、今期は通期で寄与することとなります。経常利益は一見、低い伸びにみえますが、これは円高を見込んで為替差損で200億円程度が織り込まれているためで、前期が257億円の差益だったため450億円を越すマイナス要因が経常利益段階であらわれるためです。

営業利益では2割近い増益を見込んでおり、仮に為替が現状の水準で推移すれば反対にプラス要因として働く可能性もあります。

なお、任天堂は多くの外貨資産を保有しています。

このため為替の変動により比較的多額の為替差損益が計上される傾向にあります。

 株価は決算発表後も上昇傾向が続いています。

これは会社側の今期の見通しが市場の予想を上回る強気のものであったことに加え、ニンテンドーDSやWiiへの期待が高く一層の上振れ期待があることなどが影響していると思われます。

これまでと異なったコンセプトで開発された「ニンテンドーDS」や「Wii」は高い可能性を秘めているかもしれません。

    2008年3月期連結決算予想(予想は会社側の計画)
     売上高     1兆1,4000億円(前期比17.9%増)
     経常利益      2,900億円(前期比0.4%増)
     当期純利益     1,750億円(前期比0.4%増)