昔のパワーメタルと今のパワーメタル!! | へびめたとギターとわたし。

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物書きする素人メタルギターヴォーカリストが気の向くままに書き散らかすブログです。

 

 最近のパワーメタルを聞いていると、やたらとキャッチーな路線が多くてウーン?と一瞬疑問を覚えなくもない、そんないまや古参メタラーと言われかねない筆者ですが、やはりパワーメタルというと、起点はHelloweenかなあ、と思うわけですよ。

 

 で、Helloweenといえば当時はジャーマンメタルと呼ばれ、メロディアスでいてパワフル、かつスピーディな曲を武器にデビュー間もない頃から世界最高峰のメタルバンドの一つとして君臨し続ける化け物バンド。

 

 

 

 ドイツでHelloweenの先輩株というと、元祖ジャーマンメタルのAcceptで、こちらはよりJudas Priest臭というか、ハードロックから進化していったバンド特有の混ざりっぷりがある…と言えば、筆者の言いたいことは伝わるだろうか…(笑)

 

 まあとにかくAcceptはパワーメタルというよりは、近年たまに言われるピュア・メタルに近いスタンスなので、筆者的に系統樹は似て非なる物かなと。

 

 

 

 あまり有名ではないけれど、Helloweenファミリーに数えてもいいバンド、Iron Saviorは古き良きパワー&スピードのパワーメタルを貫いている貴重な存在の一つ。

 

 このバンドのハゲもといギター・ヴォーカルのピート・シールケ(名前はカワイイ)はHelloweenの前身バンドでカイ・ハンセンと一緒にやっていた人で、ある意味では他のメンバーの誰よりもカイ・ハンセンと近いフィーリングを持っているのかも知れない。

 

 てきとーに引っ張ってきた動画が二千十九年のものであることが示す通り、地味に活動が継続されている、パワーメタル好きにはたいへんありがたい存在である(笑)。

 

 

 

 ピート・シールケのようなむさ苦しい太い声が好きな人には、同じくドイツのPARAGONもオススメしたい。この曲はミドルテンポだけど、速い曲も全然やります。

 

 このバンドのヴォーカル、アンドレス・バブシュキンは筆者が知るなかでむさ苦しくて癖の強いけどなんとか聞けちゃうギリギリラインのヴォーカルナンバーワンです()。

 

 どうもミヒャエル・キスケのせいで?おかげで?クリアで聞きやすいヴォーカル=ジャーマンメタルみたいなイメージが少なからずあると思いますが、まあメタルマニア諸兄には今さらいうまでもなく、ドイツ人は何故か野太い声だったりきったねえ声のヴォーカルが多いんです。ゲルマン民族の特徴なんでしょうかね。

 

 

 

 話しが逸れた(笑)。

 

 その後、Helloweenの系統樹はANGRAやStratovariusなどに枝分かれ、Stratovarius系は北欧でフォロワーを雨後の筍のように増やしていきます。Sonata Arcticaとかが代表格でしょう。

 

 いやあ…それにしてもエドゥは気合で声を戻したし、アキレス・プリースターと組んでライブをやるなんて…感慨深いですねぇ。

 

 で。

 Helloween、ANGRA、Stratovarius、Soanata Arcticaなんかの名前が並んで分かる通り、基本的にはこの系統樹のバンドはメロディック・スピードメタルなんですね。いつの間にかパワーが取れてますけど(笑)。

 

 その中で、この系統樹から変わり種が生まれ、いわゆる今風のパワーメタルの土台になってるんですね。そう、それは…

 

 

 

 

 

 

 我らが歌姫おばちゃん、アネット・オルゾンが一躍有名になったバンド、Nightwishです。

 

 個人的にこの曲から聞き始めて、ヴォーカル交代で興味がなくなったバンドなのでこの選曲です(笑)。

 

 まあこのバンドはね、内情は分からないにしても、ヴォーカルのアネット・オルゾンが激太りして脱退していったり、ベース・ヴォーカルのマルコ・ヒエタラが鬱を患って脱退したりとね。色々あるバンドですよ()。

 

 そういやドラムも全盛期のこの頃からやっぱりチェンジしてるんだなよ…(笑)

 

 

 

 

 Nightwish登場以後、特にヨーロッパでは似たようなミドルめのパワーメタル+キーボードでシンフォニックな味付け+女性ヴォーカルというバンドが雨後の筍どころじゃない勢いで乱立、この中でおそらく最高峰のバンドがちょいちょいエントリにも書いてきているBeyond The Black。

 

 好きな曲なのでHallelujahを貼りましたが、この曲はバンドの中でも屈指のスピードナンバーで、バンド自体はそこまでハイテンポな曲は多くないです。

 

 で、フォロワー乱立当初はNightwish初代シンガーのような、オペラ調の歌い方をする女性ヴォーカルが大多数でしたが、アレがウケたのはNightwishとターヤ・トゥルネンの化学反応だったから、というのがようやく分かったのか、近年では普通に歌う女性ヴォーカルバンドの方が増えてきた観があります。

 

 これらのバンドの特徴としては、ミドルめの曲中心、シンフォニックメタル系、純然たるヘヴィメタルに比べると猛烈に歌モノの色合いが濃い。なんていうあたりが挙げられると思います。

 

 特に最後の“歌モノの色合いが濃い”というのは、キャッチーとかフックが効いてるとかそういうレベルではなく、極論してしまえばメロディだけ切り取るとポップスと並べても違和感がないくらいの歌モノっぷりとでも言いましょうか。

 

 

 

 ただし、Nightwish後のバンドとしてPowerwolfのようにその路線で活動しているバンドはもちろんあります。

 

 ただどうしてもマイナー路線というか、まだ新興のジャンルで頑張っているバンド、みたいなところが当時はありました(白塗りのせいもあると思うけど)。

 

 その中で、瞬く間に人気バンドへ上り詰めたバンドが現れのました。

 

 

 

 

 アントン・カバネン率いるBattle Beastです。

 

 このバンドの特色はあくまでパワーメタルを土台としながら、キーボードサウンドを前面に押し出すという、今までなかった手法で、より一層「歌モノメタル」とでも言うべき路線の土台を固めていきます。

 

 

 

 ミドルテンポの曲が多く、歌モノメタル、パワーメタルなんだけどキーボードもふんだんに盛り込まれている。

 

 この路線の最たるところがAngus McSixなのかなと。

 

 

 

 

 最近、PowerwolfとAngus McSixをゴリゴリ聞いていてフト思ったことを書いたら…長かった。

 

 そして色んなバンド貼りすぎて、タグが足りない(笑)。