この星は太陽がない
真っ暗闇だ
なのに眩しい光が
時々列車まで差し込んでくる
列車の窓から顔を出すと
キラキラ
キラキラ
ほら、また光の線が届く
光の色は虹色で
真っ暗闇に
虹をかける
この光の正体は?
「次はメルヘン星
停車時間は真夜中の12時までです
あと12時間後です
ゆっくり、お過ごし下さい」
メルヘン星!
なんとも乙女心をくすぐる名前の星♪
しかも、こんなに真っ暗闇だけど
今はどうやら昼の12時らしい
私はすぐに列車を降りると
光が溢れている場所に向かって
歩き出した
光がどんどん近づいてきた
そして光の正体も見えてきた
こっ、これは、もしかして
不思議の国のアリスに登場する
うさぎさんでは
ありませんか♪
光の正体
それは
この星の住人の色だったのだ!!
しかし
体が発光しているとは驚きだ
なんて美しいのだろう
てんとう虫も笑ってこっちを見てる♪
暗闇に虹色の光は
輝いていて眩しい
楽しそうに
暗闇の中を踊っている
この星の住人は
よく見ると
みんな幸せそうだ♪
無邪気な笑顔と
純粋な瞳
ああポットも
踊っている♪
素晴らしい
メルヘンワールド♪
こうして
ここにいると
小さい頃に
夢中で読んだ
お姫様の絵本のことを思い出した
あの頃の私は
自分もお姫様かもしれないと
信じていたっけ
そして
いつも心を
ときめかせていたっけ♪
いつか素敵な王子様が
私を迎えに来て
そうそう、こんな感じの
立派なひとこぶラクダに乗って
風のように現われて
私を魔法の国に連れ去るの
少女の頃の
淡い想いが
なんだか懐かしくて
くすぐったくて
そんな自分を
大事にしたくなったんだ
よし、こうなったら
メルヘンワールド全開よ♪
今宵は
私もこの星の住人に
魔法をかけてもらい
馬車に乗せてもらい
王子様のいるお城へと急ごう♪
12時になるまでに
きっと戻るから
どうかお願い
魔法をかけて下さい
少女の頃に夢見た
お姫様にして下さい♪
私は光の渦の中
この星はメルヘン
夢は真実となる
青い鳥が
私に祝福の歌を歌う
さぁ、少女の心のまま
今宵は夢を見よう
私の心は
光の結晶になり
無垢な少女の頃の
やわらかな世界へ
魔法が解ける
12時までには
必ず帰るよ♪
それまでは
ここで夢を見させてね♪






















