平凡な元料理人がスパイに、北朝鮮の武器密輸の実態を暴くドキュメンタリー「THE MOLE」公開 | 中谷良子の落書き帳

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核武装・スパイ防止法の実現を

平凡なデンマークの一般市民が北朝鮮の国際的な武器密輸のネットワークに潜り込み、その実態を赤裸々に暴いたドキュメンタリー「THE MOLE(ザ・モール)」が、10月15日公開される。



元料理人のウルリクと架空の石油王に扮したミスター・ジェームズのコンビが、北朝鮮の関係者たちを巧みに欺きながら盗撮を重ね、想像を絶する闇取引の奥底へと踏み込んでいく。監督は日本でも「誰がハマーショルドを殺したか」(19)で話題を呼んだマッツ・ブリュガー。映画デビュー作「ザ・レッドチャペル」(2009)で北朝鮮の怒りを買い、入国禁止となった因縁を持つ北欧の鬼才が、ウルリクらが撮影した映像素材にナレーションや撮り下ろしのインタビュー・シーンを新たに加え、“全世界騒然”のスパイドキュメンタリーを完成させた。「ザ・モール」は英語でモグラ、その意味からスパイを指すタイトルだ。

本作は2020年秋に英国BBCと北欧のテレビ局、今年2月には「潜入10年 北朝鮮・武器ビジネスの闇」という題名でNHK-BSで放送され、大きな反響を呼んだ。あまりにもショッキングな内容ゆえに「本当にドキュメンタリーなのか?」という声が各方面からあがったものの、専門家による映像の鑑定を行ったブリュガー監督は「100%ノンフィクション」だと言明。すでに国連とEUも本作の告発に関心を示しており、今後新たな国際調査へと発展していく可能性もある。本作はテレビ放送版に含まれなかった未公開シーンも追加し、再編版での上映となる。

10月15日からシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次公開。
https://news.yahoo.co.jp/articles/437137890ed76a21ac26324103bf53b33d9c62cf