【立ち読み推奨】女性たちの保守運動・右傾化する日本社会のジェンダー | 中谷良子の落書き帳

中谷良子の落書き帳

核武装・スパイ防止法の実現を

こちらの書籍に「行動する保守の女性達」というテーマで研究結果として分析されており、私のことも書かれていたので半分くらいは読ませていただきましたが、この方の被害妄想、思い込みもかなりの部分を占めており、この期に及んで未だ一次資料のない従軍慰安婦強制連行説が事実であり、性奴隷被害者に対する侮辱という前提を絡めたジェンダー話が進行しています。

アマゾンレビューに以下のような書き込みが投稿されてましたが、著者である鈴木氏には巨大なブーメランだと思うのですが。

とくに美容院でのくだり、私自身が経験したお話ですが新規客に対し、韓国好きな美容師が聞いていもいないのに嗜好を調べもせず、ペラペラペラペラ韓流の話をする方が多々いらっしゃいましたが?

一番驚いたのは過去に、しばき隊に所属している在日朝鮮人女性が美容師として在籍し、客である私に対し(私に気付いていなかった様子)、反安倍の話題を繰り広げていたこと。姉妹店が京橋にあり、「ル〇クレセ〇ト」という美容室から私がよく通っている他店の美容院にヘルプで来られていました。こんな偶然があるのか・・・と。

このような話に右傾化しているとか、左傾化しているなどに焦点化するのではなく、個々の常識の問題。思想は全く関係ないのです。

しかし、ふつうに考えて嘘と捏造の歴史を、ここ日本において洗脳教育しようとしたり、スパイを送り込んで日本人を800人以上、北朝鮮に拉致したり、海外のデザイナーが作った旭日旗のイラストにヒステリーを起こし、販売を中止に追い込んだり、日本の領土を盗んだり、戦後70年以上も経っているというのにナチスと日本を同等に世界に宣伝したり(大量虐殺国家の中国はスルー)、東日本大震災の被災者を侮辱したり、日本の政治に逐一、内政干渉したり、日本企業の財産まで勝手に没シュートする勢い、在日の方々に目を向ければ犯罪が絶えず、パチンコの存在で日本人家族がDV、自殺、借金漬け、育児放棄に陥っている、などなど挙げたらきりがないほど悪事ネタは尽きないというのに、ここまで事例を並べて反日的な行いをされる民族を好きになれるほうがおかしくありませんか?

「日本の右傾化女性が危険」という結論こそが正しいと妄信し、ジェンダーと絡めて複雑化するほうが痛々しいにも程があると思われませんか?

汚い言葉遣いの歌が流行ったり、「女子はスカート、女は家事というのは違う。偏見、覆った」 と、スラックスを選ばせる中学校があるという誘導記事を見かけましたが、一体そのうち何人の女の子が、そういった装いを希望しているのでしょうか?教師の主観のみで勝手にルールを変更するのもおかしいと思います。

言葉遣いひとつとっても日本人女性は美しい日本語を使うべきですし、日本語の美しさ、響きを軽んじる風潮は良くないことです。

女性は女性らしい言葉遣い、所作、お料理を作ることが女の義務というのはおかしい、間違っていると誘導される今の日本のほうが異常です。

このような風潮は、共産国が介入し、意図的に作られたもので最終的には日本人の思考力を奪い、、男女交際や、結婚を阻むものとして世の中に悪影響を与える工作なのだと思います。

今後、危うい価値観に染まった環境で子育てされる親御さんは本当に大変ですよ。私の妹も、わりと保守的な考えの人間なのですが、やはり毎日、下品なテレビ情報で洗脳されている周囲のママ友からは実際に変な目で見られ、浮いていると聞きました。

女性として当たり前のマナーや、常識というものが外国勢力による過剰なフェミニズム運動の悪影響で日本人女性同士で分断化されているのが現状です。これは、とても恐ろしいことです。

しかしご都合主義のヒステリーフェミニスト活動家達、有名人、森元首相降ろしで躍起になっていた各国大使館の外国人らは中国政府が教科書に「同性愛は精神障害」とした判決も教科書の表記を支持したことについては、だんまり。こちらのほうが世界中で炎上しなければおかしい重大な人権侵害だと思うのですが。

日本の捕鯨は大炎上するくせに、生きたまま動物の毛を剥ぐ中国の毛皮産業は黙認、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」と発言した森元首相の発言は大炎上するくせに、中国政府が教科書に「同性愛は精神障害」という極めて侮辱的な発言を載せた教科書の判決を支持していることには黙認。「在日を差別するな!ヘイトだ!」と仰るわりに、日本人が海外で人種差別を受けても無視を決め込み、中国の人権弾圧については言及はするものの、いつもの炎上騒ぎにはせず、北京五輪開催反対デモもせず、大々的にテレビなどでも中国に辛辣な批判を繰り返しているところも見たことがありません。

この騒動からわかるように、多くの日本人が忘れかけている「大和魂」というものを思い起こさせないように共産国が背後で世界のメディアを扇動し、徹底的な弱体化として日本を標的にしているのです。

先日も、フランスで邦人が塩酸をかけられるという痛ましい日本人差別事件が起きましたが、テレビニュースで報道もされなかったことについて、この著者は、どうお考えなのか。ダブルスタンダードです。

以下の本の著者には、その辺についても詳細に分析すべきですね。

今ネット配信で日本について語っておられる女性陣は、右傾化しているのではなく、日本人女性としての佇まい、日本人女性としての本当の芯の強さ(勘違いした気の強さというものではなく)、誇り、思いやり、奥ゆかしさ、品の重要性、文化を重んじ、日本語を大切にし、一生懸命語り継いでおられる方々ばかりではないですか。

そもそも私は右翼だのなんだのと自身がカテゴライズされることが苦手です。

自身が生まれ育った国を愛すること、伝統・文化・価値観を守り、領土を護ることに右も左もないと思うからです。

日本の男性は、武士道として「義、勇、仁、礼、誠、名誉、忠義」を大切に守り続けてきました。この先人達が受け継いだ哲学や思想は今の時代だからこそ日本人に欠かせないものだと思います。

私は男性に良く見られたいから媚びるということは決してありません。日本人女性として当たり前のことを言っています。客観的な視点で世のフェミニスト達に物申したいのです。

女性が女性らしくあること、男性が男性らしくあることは自然の摂理です。偏見などではありません。もう一度言いますがこういったヒステリー騒ぎは、意図的に男女の交際、結婚をさせないための工作と言ってよいと思います。






5つ星のうち4.0 「右傾化した人(女性)」はもしかして「非国民」なのかな? ともあれ、近年のフェミズムの「関心動向」を探る上で、参照にはあたいする文献。

2021年1月8日に日本でレビュー済み

井上弘貴氏の『アメリカ保守主義の思想史』 (青土社)を先日読んだが、それと関連して、日本の保守主義や保守運動に関して参考になるのが、鈴木彩加氏の『女性たちの保守運動 右傾化する日本社会のジェンダー』 (人文書院)。

(こんな内容)→第20回大佛次郎論壇賞受賞!
「家族」「性差」を強調する保守に、その社会的抑圧を経験した女性が、なぜ合流するのか。本書はその実態に、戦後の保守運動史、現代フェミニズム理論、保守派の言説分析、保守団体へのフィールドワークという四つの視点から迫ってゆく。女性による保守運動に内在するアンビバレンスを明らかにし、ジェンダー論にも新たな視角をもたらす社会学研究の力作。
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朝日主催の大佛次郎論壇賞受賞を取ったということで、だいたいの傾向は分かる?
「女性が右傾化してはいけない」とまで言いたいわけではなさそうだが、ともあれ、註釈のたくさんある学術書ではあるけど、そんなに肩苦しい本ではない。
保守系雑誌に登場する保守系女性論客(高市早苗氏ほか。男性論客も含む--林道義氏など)や、つくる会などに参画している女性たちの言説などをいろいろと事細かに分析し、批評を加えた本。アメリカのフェミニズム運動などについても少し考察している(第二章「右派女性に関する米国フェミニズム研究の展開)。
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「男女平等」に関しては基本的に賛成。でも、最近のファミリーマートの広告-ファミマ「お母さん食堂」の名前変えたいと女子高校生が署名活動して、「料理するのは母親だけですか?」--なんて動きを見ると、言葉狩りかな‥と思わずにはいられない。NHKの「お母さんといっしょ」は、まだやっているのかな? これも「家族といっしょ」にしないといけなくなるのかな?

著者の「あとがき」によると、海外赴任中の友人(女性)が一時帰国した時、美容院で何かの拍子で韓国の話になったことがあったそうな。ちょうど徴用工等々の問題があって、日本が韓国をホワイト国から除外したのがニュースになっていたときで、彼(美容師)が「俺はそんなの当たり前だと思うんすよね」と急に言ってきたのでびっくりしたという。

友人からその話を聞いた著者は「右傾化だなぁ」と思ったそうな。

「美容師という接客業に携わる人が初対面の客に対してこの話をしたということ」にひっかかったという。

「政治の話は賛成か反対かに分かれやすい。新規の客に対して、どのようなきっかけであれ政治の話をした場合、もしその客が異なる見解を持っていたとしたら、店に対してクレームが付くという可能性もあるし、よほど技術が優れていない限り固定客にはならないだろう。それにもかかわらず、その美容師は友人に対して、日韓関係という現在非常にセンシティブな話題を、自分の見解をつけ加え、それに客も賛同するだろうという姿勢で切り出した。そのことに私は引っかかりを覚えたのだった」
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たしかに一般論としてはそうは言える。僕だって、散髪屋に出かけて、カットマンから「箱根駅伝、創価大学、優勝しなくてよかったですね」とか「原発の福島のあの汚染していると言われている水なんか、海に流せばいいですよね。環境大臣が飲んでみせればいいのに」なんて言われたら、同感だとしても(?)ちょっと驚くかもね。

とはいえ、「嫌韓」「嫌中」を口にする若者(や老人)などが増えていることに、自称リベラルな方々は憂いを強くするこのごろのようだ。

この前、リベラルなお兄さんが実家に戻ったら、保守系雑誌があって、親が嫌韓的発言をするのにショックを受けたなんていう趣旨のことを書いている記事を読んだ記憶がある(ちょっと記憶違いがあるかもしれない。親が死んで実家に行ったら、そんな雑誌があって、そういえば、嫌韓的なことをしゃべっていたなと慨嘆するような話だったか…)。
自分自身の認識不足・勉強不足を感得しないで、親がボケたか洗脳されたかといわんばかりの述懐をしているのには唖然とした。それこそ、反知性主義だろうに!
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しかし、市民社会においても、人をすぐに恐喝したり、人の家の前で何十年も昔のその家の親の「犯罪」を声高に叫んだり、示談もすませて補償金も払っているのに、もっと金を寄越せと騒いだり、白昼公然と人の庭に入ってきて小便したりする人がいたら、「この人たちちょっとヘンでは?」とか「非常識な奴だね。付き合いたくないね」とか実感するのが普通だろう。ゴミ屋敷の住人とかも困るよね。

中国みたいに時々「ナイフ」をちらつかせるようなことをすると、ヤクザ国家とみなしてもしかたないだろう。国内的にはウイグルなどナチスみたいな強制収容所送りや弾圧をやっているのだ。嫌中になって何が悪いと思う日本人が増えるのも当然ではないか。

昨今の中国や韓国がやっていることは、市民社会にたとえると、そういう不作法でしかあるまい。ゴロツキがやっているようなことを国家がやっているのだ。北朝鮮や中国の「強制収容所」「政治囚」などは野蛮そのものではないか。それを知った人たちが「嫌悪感」を抱き、「困ったものですね」と言い合うこと自体はそんなにへんではあるまい。

あの拉致を金正日が認めた時の多くの日本国民の怒りを、当時の日本国内の左派系新聞の論説委員や左派系雑誌編集長など左翼知識人たちは、危険なナショナリズムとみなしたり、日本もかつて朝鮮人を強制連行したのだかと「針小棒大」に言い募って、必死になって北朝鮮を庇おうとしていた。

それらは、あまりにも見苦しい屁理屈だったが、そのとき、美容師が「北朝鮮ってひどいことやりますね」と女性のお客に呟いても不思議はないだろう(夫や父親が朝鮮総連の幹部だったりした女性だったら、「右傾化だなぁ」と思うかもしれないが、それは思うほうがちょっとヘンというしかあるまい)。

もちろん、「暴力的」というか「騒音的」な「威圧的」な反韓・反中・反北朝鮮デモとなると「それは行き過ぎ」との一考が必要になるかもしれないけど、通常のデモで通常の音量で政治スローガンを叫ぶ反中・反韓・反北朝鮮デモは「右傾化」とはなんの関係もない(そんなことも理解できない左翼人は少なくない。ちょっと韓国批判をしていると「ヘイト本」のレッテルを貼ったりする輩も多い)。
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ともあれ、安保法制反対やらそんなデモに焦点を当てれば、左翼運動活発なり、日本は左傾化している云々との論理も構成可能だろう。若者は左傾化している? 女性も左傾化している?
所詮は、部分的現象を拡大化して大騒ぎする愚を起こすことなく、冷静に分析するのが肝要だろう。

鈴木氏など「右傾化」云々をどちらかというと危惧するような書名のついた本を読むのもよし、また、林道義氏の『フェミニズムの害毒』 (草思社)や『父性の復権』 (中公新書)も併読されるといい。多様な言論出版の自由が日本では保障されている。「右傾化」危険論もあれば、「右傾化」大丈夫論も、「左傾化」危険論もある。いろんな本を読んで、どの論が的確をそれぞれが判断できるような言論の自由があればいいのだ。

中国や北朝鮮や最近の韓国にそういうものが十分保障されているだろうか?日本と比較してみれば、保障されていないと感得するのが常識ではないか?
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でも、今回の大学駅伝で駒澤大学の大八木弘明監督が創価大学の選手を追い抜こうとする選手を『男だろ!』『男だよ!』と鼓舞していたけど、これって噛みつかれそう?

NHKのラジオ中継のアナウンサーが「いやぁ、流行語になるかも」といった趣旨の発言をしていたけど、ちょっとノーテンキ?

未見で知らないけど、映画「鬼滅の刃」にしても大正時代的価値観が溢れている映画で、フェミニストが見ると唖然呆然となる中身と聞いたけど?

千葉県知事をやっている森田健作さんのドラマ「おれは男だ!」も懐かしい。「男らしい」「おれは男だ!」は「死語」にしてはいけませんね。その程度の表明もできないようにしようとして、「言論空間」を弾圧をする勢力こそ、戦前の軍国主義者と瓜二つでしょう。そういう人たちがのさばることこそ、「戦前への逆コース」というのではないかな? 

もしかして、左派の人たちって、「右傾化した人」は「非国民」とでも思って、奇人変人扱いして病理分析しようとして「右傾化」云々という本を出しているのかな? 余計なお世話? 自己分析をしたほうがいいのかも?
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ともあれ、話が脱線したが、近年のフェミズムの「関心動向」を探る上で、鈴木彩加氏の『女性たちの保守運動 右傾化する日本社会のジェンダー』は参照するにはあたいする文献。

自分が「右寄り」だとは特に思っていない人は、そんなことに関心を持ったり警戒したり驚いたりするのかと……。いろいろと勉強になります。

でも、鈴木氏やその他の「右傾化」を書名にしたりして、若者や女性の保守化などにいろいろと懸念などを覚えてあれこれと理屈をつけて論じたがる方々は、未読でしたら、是非、保坂政和氏の『左にいると真ん中も右に見える』 (日本工業新聞社)を一読されるといい。目から鱗の体験も?

お互い、ちょっと自分の意見と異なる本を読んだりして、違う価値観に触れて、ちょっと「そうかも?」と影響を受けたり、「やはりヘンだな」と思ったり……。切磋琢磨するのもまたよし?