【ご協力のお願い】台風21号の被害を受けた樹齢600年の御神木を、災害遺産として後世に残したい | 中谷良子の落書き帳

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昨秋の台風で倒れた泉穴師いずみあなし神社(泉大津市豊中町)境内のご神木を、台風被害を語り継ぐシンボルにしたいと、宮司の津守康有やすゆきさん(47)が30日からクラウドファンディングで寄付を募っている。市の天然記念物指定を受けたクスノキの巨木で、50万円を目標に寄付を募り、保存策を検討して周辺の遊歩道なども整備していくという。(戸田聡)

ご神木は高さ約23メートル、幹回り約4・1メートル。神社の森に立つほかの11本(高さ約23~34メートル)とともに1998年、市の天然記念物に指定された。倒れた木は樹齢数百年とも言われる。昨年9月の台風21号による暴風雨で北側に倒れ、根の大半がむき出しになっている。根の一部は地中に残り、枝からは新芽が出ている。

津守さんは神社の47代目の宮司。当初は木を切断し、処分するつもりでいたが、氏子らから「倒れたままの姿で保存しては」「資金集めにはクラウドファンディングという方法がある」と提案を受け、「関西空港も浸水したあの台風の被害を、後世に伝え残したい」と保存を決めた。

神社は約1300年前の創建で、農業の神と紡織の神をまつっており、豊臣秀頼が片桐且元に命じて修築させた本殿(重要文化財)で知られる。神社では寄付に応じて本殿の特別拝観などの特典を設ける予定。浄財は社務所でも受け付ける。

近くに住む氏子の寺田昌義さん(75)は「小さい頃から慣れ親しんだ場所が被害を受け、寂しい限りだが、ご神木は、これからもみんなで力を合わせて守っていきたい」と話し、市職員時代に天然記念物指定に携わった坂口昌男さん(71)(市文化財保護委員)は「貴重な鎮守の森を残していくために、私も協力したい」と言う。

津守さんは「倒れたご神木の姿を見たみなさんが、自然災害に備えようという気持ちになれば」と願い、「このまま樹齢を重ねられるよう、できるだけ木を守っていきたい」と話している。

問い合わせは、泉穴師神社(0725・32・2610)へ。
https://www.yomiuri.co.jp/local/osaka/news/20190130-OYTNT50318/

【泉大津市】クラウドファンディングで募集中!!泉穴師神社にご寄付をお願いいたします。台風21号の被害を受けた樹齢600年の御神木を、災害遺産として後世に残したい
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