4年ほど前に「文在寅は共産主義者」と発言した元検事で韓国放送文化振興理事会長、高永宙(コヨンジュ)を名誉毀損の疑いで捜査すると韓国検察が発表したのだ。
高は、朴槿恵が勝利を収めた2012年の大統領選直後の13年1月、ある市民団体主催の講演会でこう話した。
「文在寅が大統領になれば韓国が赤化されるのは時間の問題だろうと確信する。これは虚構ではなく実際に起こり得ることだ。文在寅は姿を変えた共産主義者だ。(文が当選したのは)我が国にまだ国運が残っていたからだ」
この発言から1年8ヵ月、文は「名誉毀損」で高を告訴したが大統領に当選するまで検察は何もしなかった。
しかし、告訴の翌月にあった国会の定期国政監査では、文が代表を務めた「新政治民主連合(現与党『共に民主党』の前身)の所属議員らが、高の発言に集中砲火を浴びせた。」
議員「(12年の)大統領選挙で文在寅候補を支持した国民も共産主義者、又はその思想の同調者か?」
高「私は公安検察出身です。国民が知らないことを先に知ることも多い。国民の多くは北朝鮮の対韓国戦略がどういうものか知らない。」
議員「では、知ったうえで投票した人は共産主義者か?」
高「そうですね。知りながら投票したなら共産主義に同調したといえるでしょう。」
追及は高氏の過去の発言にも及んだ。
議員「司法府が左傾化したといった根拠は?」
高「2002年に私は司法試験3次試験官を務めたが、受験生に『朝鮮半島における国家の正統性はどこにあるのか?』と質問したら、10人中8人が、『北韓(北朝鮮)にある』と答えていた。」高はこのとき、あぜんとして正統性の根拠を受験生に聞いた。受験生は「韓国の建国勢力は親日派だったから」と回答したという。これは北朝鮮の主張に同調するものだ。
議員「あなたは『(北朝鮮国家主席の)金日成は1964年、対韓国工作部門の人々に向かって、南朝鮮の聡明な若者はデモに出さず、(司法試験の)勉強をさせ、司法府に浸透させろと指示した』と言っている。」
高「それは誰もが知ってる事実でしょう」
議員「では、我が国の司法部に『金日成奨学生』か?」
高「そうだ。北韓(北朝鮮)という体制下で金日成の指示が履行されていないはずがない。」
●「36年前の因縁」
因縁というべきか。
実は高と文の接点は36年前にさかのぼる。
81年、釜山で社会科学系の書籍の読書会を開いていた学生や教師ら22人が「反国家団体を称賛した」として令状なしで逮捕、拘束される釜林(プリム)事件が起きた。このときの被告を弁護したのが後に大統領になる廬武鉉、捜査を担当したのが釜山地検検事だった高。
当時新米弁護士だった文は、その後の再審を担当した。
70年代終わり頃から釜山地域では洋書販売関係者、学生らが集まり、体制批判意識を高揚させるための社会科学書籍を読み、討論する集まりがあった。一部の被告は2014年2月に再審で無罪が確定するが、判決に不満を持つ高は次のように断言する。
「釜林(プリム)事件は、民主化運動でも何でもない。共産主義事件だ。廬武鉉と文在寅は知っていたはずだ。」
釜林(プリム)事件の取り調べの中で、被疑者の1人は高にこう言ったという。
「いつか歴史が変わり、共産主義社会が実現したらわれわれは検事のあなたを審判するだろう」
廬武鉉政権を担ったメンバーの多くは釜林(プリム)事件の関係者だとも言われる。
(龍谷大学教授・李相哲)
皇紀2677年8月9日付、産経新聞。
超・反日 北朝鮮化する韓国/呉 善花

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