【中国】ひき逃げ見殺し、モラル低下阻止に刑罰? | 中谷良子の落書き帳

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【新唐人2011年10月31日付ニュース】
2歳の少女が車にひかれた後、18人が見殺しにした事件に、世界は驚愕。
これを受けて、善意で人を救った場合、失敗しても責任­を問われない「善きサマリア人の法」を、中国でも採用すべきだとの意見が出ました。

しかし、法律でモラルの問題を解決できるのでしょうか。

この事件が発生した後、23日の正午、広東省東莞市の3歳の男の子、杜楊洋君が、自分の店の前で遊んできたとき、トラックにひかれてその場で死亡。

その日の午後にも、同じ­く東莞市で少女が車にひかれました。
頭を押しつぶされ、治療の甲斐なく命を落としました。

2つの事故の発生前、地元の市民はおかしいと気づき、運転手に声を張り上げて忠告。
体を張って車を止めようとしましが、悲劇を防げませんでした。

ひき逃げされた少女の見殺し事件は、いまだに熱い議論を呼んでいます。
ドイツの刑法は、交通事故が発生したら、通行人は現場を保全し、2次的事故を防ぐ義務を定めています­。

しかも、可能な限り救命措置をとらなければ、刑罰を受ける恐れもあります。

あるドイツの法律専門家は、中国の社会問題やモラルの問題は、刑罰でしか解決できないと忠告。
見殺しにした人を罰する法律を採用すべきだと述べます。

アメリカのある専門家も、モラル低下の著しい中国社会にとって、法律制定は有効な手段になると述べています。

現在、広東省の一部の弁護士は、「善きサマリア人の法」の起草を準備しています。危険に面した人を見殺しにした場合は刑罰を与え、助けようとした人を守る法律です。

しかし中国には、別の見方もあります。

北京の莫少平弁護士は、今回の事件によって中国社会のモラル低下とゆがみが浮き彫りにされたと指摘しました。

北京 莫少平弁護士:
「モラル低下の原因とは何でしょうか、当然 各方面の原因があります。しかし何よりも肝心なのは社会自身の原因です。つまり異なる社会体制の下、異なる社会環境の下、当局による誘導の下で人のモラルも変わっていきま­す」

法律を制定しても、根本的な問題解決の手段にはならないとも述べます。

北京 莫少平弁護士:
「ここで明らかになった社会問題を立法で一気に解決するなど、立法に対する迷信でしょう。多くの社会問題は立法だけでは解決できません。各社会問題に対し、­それぞれ法律を制定し、その問題を解決するというのは立法への迷信でしょう」

北京の法律学者、杜兆勇さんも同じ見方をします。ボイス・オブ・アメリカに対し、法律では内なる心の問題を解決できないと指摘。法律は単に最低限のモラルであり、モラルに­取って代わるものでも、モラルを向上させるものでもないと述べました。

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