ロシア最大の汚染地へ | 中谷良子の落書き帳

中谷良子の落書き帳

核武装・スパイ防止法の実現を

札幌医科大学教授・高田純教授(日本の物理学者。理学博士。札幌医科大学医療人育成センター教養教育研究部門教授。非政府組織・放射線防護情報センター代表。日本会議北海道本部理事。日本シルクロード科学倶楽部会長。日本放射線影響学会所属、日本保健物理学会所属)の論文です↓

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日本でも今、福島県やその周辺地域で生産された牛乳の安全性が問題視されている。
たしかに、牛乳は水道水などと異なり、食物連鎖により放射性ヨウ素の濃度が高まり、この汚染牛乳を飲み続けると、放射線ヨウ素が甲状腺に蓄積して甲状腺の健康被害が懸念される。

しかし、3月20日の報告によれば、福島県の牛乳は、1kgあたり5200ベクレルの放射性ヨウ素に汚染されているとして出荷停止措置が取られたが、仮に出荷停止前のこの原乳を最大で5ℓ飲んだとしても、それは10ミリグレイ(レベルD)で、甲状腺へのリスクは無視できる。

冒頭で述べたように今回、福島県で20km圏内からの避難住民を中心に、甲状腺に沈着した放射性ヨウ素を県民希望者66人に対し検査したが、最も値が高かった人でも3600ベクレルで、甲状腺がんのリスクは全くない範囲。

レベルでいえば、全員がF~Dの範囲であった。
チェルノブイリ被災者の場合には、福島の1000倍以上のヨウ素を取り込んだ。

このことは、放出放射能量が福島とは比べものにならないほど多く、地域全体がヨウ素欠乏地帯であったことも災いした。

日本人の食生活は、海藻類など普段から安定ヨウ素を取り込んでいるので影響はない。
福島のある地域では、搾乳したばかりの生乳をそのまま廃棄処分にしているが、これなど本当にもったいない。

というのも、放射性ヨウ素の半減期は8日なので、たとえば80日もすれば、放射能は1000分の1になり、ほとんどなくなってしまう。

先の汚染牛乳でバターを作った場合、80日後の放射能は、kgあたり、わずか5ベクレル。
私たちの体には、放射性カリウムが体重1kgあたり、およそ67ベクレルあるので、これに比べても充分低い。

したがって、汚染された牛乳を使ってアイスクリームやバター、チーズなどを作り、しばらく保管してから出荷すれば問題ない。

政府は牛乳を一括で買い上げて、乳製品に加工して「東日本大震災復興商品」などと売り出せばよい。
それが略農家への救済にもなるし、経済の悪化を食い止める1つの方法だと思う。

科学技術立国日本の知恵と勇気を世界に示すチャンスである。
また、ホウレン草についても、大きな誤解に基づく風評被害が出ている。

まず、野菜は洗った後で食べるので、その時点で1%~10%の放射能を減らすことができる。
茨城県日立産のホウレン草は、1kgあたり540~5400ベクレルなので、洗浄後、1回に50g食べるとすると2.5~25ベクレルとなり、4回食べても100ベクレル以下ということになる。

私は97年にチェルノブイリ事故調査で現地入りした際、ロシア最大の汚染地とされたサボリエ村でセシウムの放射能が4000ベクレルに達したキノコを食べた。

その後、調べてみると、私の内部被爆線量は0.04mmシーベルト(レベルE)にすぎない。
一方、セシウムの物理的半減期は30年だが、人体の代謝により実効半減期は100日と短い。

さらに、人体にはもともと平均4000ベクレルの放射性カリウムの放射能があり、人や動物には体内の放射能に耐性がある。

さらに、病院での核医学検査では多量の放射能を患者さんに投与する。
たとえば、PET検査での投与量は、副甲状腺撮像で放射性炭素が4億ベクレルである。

また、現在4月段階の福島を含めて東日本の放射線状態を高めている原因核種はヨウ素131であり(先述)、これはあと2ヵ月もすれば大幅に減少する。

放射性セシウムは体内で筋肉全体に分布するが、生物半減期は短く、体外へ放出される。
これによる発がんなどの健康被害は、チェルノブイリ20年間の疫学調査で見つかっていない。
放射性ヨウ素の健康被害だけが顕著なのだ(WHO2006年レポート)

たとえ、土壌が放射性セシウムにより汚染された農作物を通じて体内に取り込まれたとしても、チェルノブイリの事例から健康被害を与えるとは考えられない。
しかも福島の場合は、チェルノブイリと比べてもセシウムの量は少ないのだ。

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