中国人民解放軍の脅威 | 中谷良子の落書き帳

中谷良子の落書き帳

核武装・スパイ防止法の実現を

『中国人民解放軍の正体』著者・鳴霞氏
Khloeの~日本のタブー~

★日本人に頼らなければ中国は教育もできない★

中国のネットを含めた報道姿勢は狂気じみている。

08年1月15日に、日本の靖国神社で80歳の老人から無理やり日本国旗を奪い取り、止めに入った中年男性に暴行した不逞中国人は、河南省万通集団の元副総経理をしていた王班亜であるが、中国のネット上では彼のことを「日本の老侵略軍を殴った王社長は英雄だ」「愛国主義に対して中国人として断固支持する」などの書き込みが溢れた。

それだけではない。
「日本産品を買うな」
「毒餃子事件は日本右翼の陰謀だ」などの罵詈雑言も溢れている。

中国では2年前から「反日ネット報道」は禁止されていたが、今回の毒餃子事件は、中国大雪被害で春雪が大混乱した時期と同じだったために、大雪被害報道で中共政府に国民の攻撃が集中するのを避けるために「反日ネット報道」を黙認したと思われる。

さて、冒頭の安微省のボロボロの小学校についてだが、確かにこの地区は貧乏な所だが、区政府の01年度の税収は5700万元あったという。

その上、区政府の公務員給与は総額1億元だったといういのである。
06年の税収は、もっと伸びているだろう。

区政府庁舎は、地元では「ホワイトハウス」と呼ばれている。
アメリカのホワイトハウスに似ているからだ。
それくらい、立派な建物なのである。
7階建の白亜の殿堂、中世ヨーロッパを思わせる格調高い石造り、広い芝生の庭には亜熱帯樹林が繁り、大理石の石段が玄関に続いている。
こんな立派な庁舎に、いくらお金を使ったのか。

07年春、日本人はこの気の毒な小学校建替えの為に8万ドルを支援した。
お陰で、立派なコンクリートの校舎が完成した。

中国の政府指導者達は、貧しい者には施しをしない。
愛国的な小学校の女性教師が、売春したお金で子供たちに教育を受けさせようとしたことと比較すれば、何とも割り切れない。

中国の貧しい農民の子供たちが小学校で教育を受けるためには、日本人の援助に頼るか、愛国的な教師が売春しなければならない情況なのである。
「網易ネット」は、この売春で小学校を助けた愛国的教師を偉大だと褒め称え、「胡錦祷よ、温家宝よ、彼女を見習え。偉大な彼女のことを教科書に載せろ」と激烈な文章を発表した。

★中国人民解放軍の脅威★

中国人民解放軍

この巨大な組織について、日本人はあまりに無知である。
毎年巨額の軍事費を投入し、世界制覇を目指す中国。
人民解放軍は平和への脅威である。

更なる軍事大国を目指す中国

※本章のポイント

中国は最近、より一層の軍事化に力を入れている一方で、戦闘機には巨額の金をかけている。
このようないびつな国家の実態を、世界で一番知らないのは日本である。

★中国が開発した殲10★

Khloeの~日本のタブー~

最近になって、中国政府は第3世代の新型戦闘機「殲10」を自信たっぷりに公開した。

これは国際的な関心を引き付けたが、新型戦闘機の重要部品設計者として開発全般に関与した技術者からの告発が出た。

「私は誇張せずに告発する。この戦闘機の部品で、私が開発したのは計算方法だけである。責任は全員が負うべきものである。」

この新型戦闘機「殲10」は1985年から開発研究が始められた。
これの前の型番は「殲6」「殲7」「殲8」である。
普通なら「殲9」になるはずである。

しかし、中国第85期の第10号重点プロジェクトであったために「殲10」という型番が付けられた。
その時の重点プロジェクトには「三峡ダム」の工事も含まれていた。

★殲10の開発に膨大な予算が使われた★

当初計画では、49億元という巨費が計上された。
この年(1985年)の国債発行総額が約50億元だったことを考えると、全国人民からの借金はすべて「殲10」の開発費に振り向けられたことになる。

当然「三峡ダム」の工事は予算が立たずに、翌年以降の追加予算となった。
巨額な開発費は何に使われたのかといえば、海外からの技術を買うために使われた。

世界標準となる基本技術そのものを買うためである。
聞く所によると、プログラム・コードを買うだけで十数億元を使ったという。
プログラム・コードは「1行35ドル」であり、それだけで中国の技術者の数カ月分の給料に当たる額である。

告発者の企業においても、この技術導入を指示されて準備にかかっていたが、部品技術の難易度が非常に高く、その上に必要な費用総額は「3000人が働く公社の全固定資産と同じ」だということで取りやめになった。

「殲10」の開発スタッフには全員「秘密手当」があり、1ヵ月もしない内に10元が支給された。
秘密を守るための「口止め料」である。

設計図や技術資料にはすべて「極秘」のマークがあり、外部での技術会議などの際にはメモの打ち出しが厳禁され、会議事務局にメモを預けて、それぞれの会社に直送することになっていた。

また、公共の場所では「殲10」に関しての話題は一切厳禁で、基本設計モデル工場には2人の武装警察監視員が目を光らせ、かつてないほどの厳重警備だった。

しかし、告発者がアメリカに亡命申請した時に武装警察監視員だった男も亡命しており、「中学生の頃には工場で遊んだ」と話し合った。

武装警察員だった男は中学生の頃、工場で「殲10」と「新型艦載機」の原寸模型を見たことがあるとのことだった。
同級生に軍需会社トップの息子がいたということらしい。

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