多分これを書いてしまうと、何も食べれるもの、使う物がないやんと、思ってしまう人が多くおられると思いますが知っておくことは大切かと思います。
知らず知らずに犠牲にしているもの。
それを知り自分が買わないでもいられるもの、使わないでもいられるものを知識として知り実行できることはするという意識が今の時代、とても大切なんだと思います。
難しいとは思いますが、この中の1つか2つくらいは、やめられるものがあると思います。
是非、実践してみてくださいね
WWF JAPANより↓
アムールヒョウ(アイスの棒)
世界で一番北に住むヒョウである、我々アムールヒョウの生息数はわずか30頭。
まさに存続の危機にある。
我々の森は、エネルギー開発や木材入手のため、本来の姿を失っているが、このように環境を破壊しないよう気をつけて生産された木材につくFSCのマークを選ぶことがロシアの森を救うことにも繋がる。
チョウザメ(キャビア)
僕達の生息域の衰退、キャビア目当ての違法漁獲や密輸の為に資源減少が心配されているんだ。
ワシントン条約での統一ラベリングシステムなどシステム作りが進められているから、日本も世界第4位の主要輸入国として率先してこの問題に取り組むべき。
みんなもキャビアを食べる時は、どこから来たのか気にしてお店の人に尋ねてみてね。
スマトラサイ(缶コーヒー)
わずか300頭しかいない私どもスマトラサイは、人の入りにくい山がちの熱帯林にひっそりと住んでおります。
しかしそこにも人が住みつき、ロブスタ種のコーヒーなど、農作物を作っています。
環境や地域住民の経済にも配慮して生産されたコーヒーが次第に増え始めました。
日本の皆さんもそういうコーヒーについているいろいろなマークの意味を確かめて、森林破壊に繋がらないようなコーヒーをお楽しみくださいね。
オグロイワワラビー(牛肉ステーキ)
岩がちな場所に住む僕らオグロイワワラビーですが、周辺に家畜の牧場ができて自然環境が変わり、野犬やキツネに頻繁に襲われています。
日本は国内で生産する量の75%にあたる牛肉を、オーストラリアから輸入していて、ぼくらの国オーストラリアにとって日本は最大の牛肉輸出国なんです。
日本が輸入する牛肉、BSE(狂牛病)だけが問題じゃないんですよ。
ジャコウジカやトラ(漢方薬)
トラは骨が、ジャコウジカは麝香を分泌している麝香嚢(のう)が、伝統薬などのために高値がつき、それが密猟を引き起こす要因となっているんだ。
とくに海外で漢方薬を買う時は、裏の成分表を注意深く見てみて。
「虎骨」「麝香」なんて書かれているものは買ってこないように気をつけて。
スマトラゾウ(コピー用紙)
あたしたちの住処、スマトラ島リアウ州の熱帯林は最近25年で、元の面積の65%がなくなってしまったわ。
その木は家具やコピー用紙になって、日本で使うコピー用紙の20%があたしたちの森の木でできているの。
それとは逆に、自然の生態系や住民の生活に配慮して作られたFSCマーク入りの紙を使うと、あたしたちの住処を救うことに繋がるのよ。
ホッキョクグマ(クッション)
人間が作った、分泌しにくい有害な化学物質が、空気や海の流れに乗って北極まで運ばれてきて、僕らの体内に溜まる。
その中には、燃えにくくしたり、汚れをつきにくくするために、身近な製品にも使われている化学物質(難燃剤)もある。
最近の科学者たちの調査は、僕らの健康不良との関係を指摘。
まずはこの事実を知ってください。
ワタリアホウドリ(ミナミマグロの刺身)
海の魚を食べる私達が、魚を探ろうとしてミナミマグロの「はえなわ」に引っかかり、海中を引きずり込まれて命を落とす悲しい事件が起こっています。
これを「混獲」といい、年に約10000羽の仲間が命を落としています。
海の資源の枯渇や混獲などにも気をつけて獲られた水産物にMSCというマークが付き始めました。
日本の皆さんもMSCの水産物を選ぶことが、私達アホウドリの命を救うことにもなります。
クロマグロ(刺身)
地中海のクロマグロの8割を日本は輸入しています。
大量に獲りすぎたため、もう地中海では私達の姿を見ることはあまりできません。
獲る量を制限するルールがあるにも関わらず、みんなそれを守ってくれません。
それもこれも、日本人がマグロ好きで需要があるからです。
日本の皆さんに現状を知って欲しい!
気がつかないと、本当に私達を食べれなくなってしまいますぞ。
スマトラトラ(ポテトチップス)
野生で300頭しかいない俺達スマトラトラの住処の熱帯林は、木材やアブラヤシの大農園を作る為にどんどん減っているんだ。
インドネシアのアブラヤシ畑は、1991年の110万ヘクタールから、2006年には600万ヘクタールにまで大幅拡大さ。
まずはパームオイル(ヤシ油)の問題を知ってくれよ。
今、環境や地域の住民に配慮したパームオイル生産の基準作りが進んでいるって話だ。
そのうち日本でも手に入るかもな。
ジャガー(豆腐、大豆製品)
アマゾンの熱帯林は私達ジャガーの重要な住処。
日本の11倍もの面積のアマゾン(ブラジル領部分)だが、2005年までに3,403,000平方キロ、日本の1.84倍にも相当する面積がなくなり、広大な牧場や大豆畑になっている。
森林破壊を食い止めるため、自然や地域の人にも配慮して育てられた大豆が、スイスのcoopなどに輸入されている。
日本の企業も見習うべきだろう。
賢明なる日本の消費者も応援してほしいものだ。
オトメインコ(コピー用紙)
あたしたちタスマニア原産のオトメインコはオーストラリアで越冬するため、オウム類では一番長い距離を渡るのよ。
でも繁殖地と越冬地両方で、自然林が切られ、家具や紙原料になっているの。
こうした問題に取り組むため作られたFSCの森林認証制度。
みんなでFSCマーク入りの紙や家具を買ってね。
それが、世界の森破壊を食い止める力になるの。
ブラジルボク(バイオリン)
バイオリンなどの弦楽器の弓を作る材料として使われているよ。
最近は生育状況の悪化が心配されていて、ワシントン条約でも国際取引が規制されるようになったんだ。
木製製品を買う時には、どんな木だったんだろう?って考えて、きちんとルールを守って輸入されているかどうかも確認して欲しいな!
手元に持っている人はこれからもずっと大切に使って。
アフリカゾウ(象牙)
象牙の消費大国である日本では、国内でも象牙の売買を管理しているけど、密輸が見つかっていることから、まだまだ油断できない。
みんなもきちんとした管理に協力して欲しいな。
国内で製品を見掛けたら、そこが象牙を正しく扱っているお店か、製品に標章(認定シール)がついているかチェックしてみて。
でも、象牙は買わないのが一番。
タコ(刺身)
私を大好きな日本人。
たこ焼きや酢だこ、寿司ネタ・・・世界中の私の仲間を食べまくっているのには腹が立つわ。
日本で取れる量は1970年代をピークに減少、それを補うように西アフリカのモロッコやモーリタニアからの輸入が増えたけど、そこも獲りつくそうとしているの。
そして、今度は中国やベトナムに手を伸ばしているの。
私を食べ続けたいなら、獲り過ぎはやめて!
チョウセンゴヨウ(丸太)
私どもチョウセンゴヨウ、別名ベニマツは法律で伐採が禁じられています。
ところが建築材料や家具に向いているため、今でも伐採されているようです。
大きな実をつける私どもを切ることが、森の動物達の生存も危うくしてしまいます。
皆さんが、問題の起こっている木の原産地がどこなのかを意識して購入を避けることが、違法な伐採を減らすことに繋がります。
エンペラーペンギン(自動車)
僕達エンペラーペンギンは、雪と氷で覆われた南極で暮らしているんだ。
でも最近、南極半島の気温が上がってきている。
ある観測によると年平均の気温が過去50年間に2.5℃以上も上昇して、地球の平均気温に比べて、この温暖化の速さは4倍以上!
気温上昇の原因は人間達が出す温室効果ガス。
電気をこまめに消す、自動車はなるべく使わないなど、温暖化防止に向けて生活を見直してみよう!
インドホシガメ(ペット)
ぼくらインドホシガメは、ペットとして高く売れるからって密猟、密輸が絶えないんだ。
特に日本の高い需要が、世界のカメの密猟や密輸を引き起こし、存続を脅かす一因となりかねないんだ。
だからみんな、最近はインターネットでも簡単に売られているけど、飼いやすいよ!なんて言われて買ってしまう前に、まずはぼくらの置かれている状況を思い出してほしいな。
ヨーロッパウナギ(鰻重)
ぼくたちは分布域の大部分で減っています。
主に中国などが輸入し、繁殖、加工していて、日本もそれを輸入しているんだ。
ウナギの養殖は卵からではなく、捕ってきた天然の稚魚を育てる方法に頼っているんだ。
だからこそ末永くぼくらと付き合っていくためには、漁獲や取引がきちんと管理されている必要があるんだよね。
安い製品をじゃんじゃん食べるんじゃなくて、大切に食べて欲しいな。
オオカワウソ(自動車)
ぼくらオオカワウソの住処、アマゾン川の流域では、木の切られたところから土砂が川に入って木が汚れちゃっているんだ。
それに近くの鉱山から、有毒な鉛が川に流れ込み、食べ物の魚に蓄積されているんだよ。
ブラジルは、日本にとって鉱山石の第2位の貿易相手国。
ぼくたちオオカワウソのこんな問題もあることを考えながら、限りある鉱山資源を大切に利用してね。
マウンテンゴリラ(携帯電話)
ぼくは怒っている
携帯電話が世界に広がったら、電池用タンタル探しのせいで、今じゃ680頭いない仲間が殺され続けている。
ゴリラは赤ん坊の離乳も3年がかりで育ちにくくて、あと30年で死に絶えてしまうかも。
5gに満たないレアメタルが、遠いアフリカのぼくらの命と同じ重さなんだ。
せめて1台の携帯を壊れるまで使って、頻繁に機種変更せず必ずリサイクルへ回してよ。