テニスDEポン エピソード35


今回は「テニスを始める・続ける・競技する・プロになる」で、年間に実際どれくらいお金がかかるのかを、レッスン代だけではなく、ラケット・ガット・シューズ・コート・大会・遠征・トレーニングまで含めて整理します。


※2026年の国内スクール料金やラケット価格などを参考にしつつ、地域差・所属先・大会数によって大きく変わるため「モデルケース」として算出しています。例えば一般スクールは月1万円前後〜、ジュニアも月8,000円前後が一つの目安ですが、競技クラスになると月3〜6万円台の例もあります。 また、2026年のラケットは3万円台後半〜4万円台が中心で、総務省統計を基にした全国平均でも2026年6月は33,694円となっています。


「テニスって、1年間でいくらかかるの?」


こんにちは、テニスDEポンです!


今回のテーマは、ちょっと現実的ですが、とても大切なお話。


「テニスって、年間いくらお金がかかるの?」


テニスを始めたい大人。

子どもにテニスを習わせたい保護者。

試合に出て本格的に競技したい選手。

そしてプロを目指す選手。


同じ「テニス」でも、かかる費用はまったく違います。


そこで今回は、


①愛好家・大人

②愛好家・子供

③競技志向・大人

④競技志向・子供

⑤プロ・日本ランカー

⑥プロ・世界ランカー


この6つに分けて、「テニスに年間いくらかかるのか?」を考えてみたいと思います。



① 愛好家・大人


年間:約20〜40万円


まずは「健康のため」「友達と楽しく」「趣味として」という一般的なテニス愛好家。


例えば、


・週1回スクール

・月4回程度

・月謝12,000円

・月2回程度、自主練習

・年間でラケット1本程度

・シューズ1足

・ガット張替え数回


というモデルで考えます。


年間費用のモデル


スクール:144,000円

コート代:36,000円

ラケット:35,000円

シューズ:15,000円

ウェア:20,000円

ガット:12,000円

ボール:10,000円

大会・イベント:10,000円

交通費:24,000円


合計:約306,000円


つまり、


「趣味として週1回テニスをするなら、年間30万円前後」


が一つの目安になります。


もちろん、公共コートを使って仲間とテニスをすれば、もっと安くできます。


逆に、インドアスクール+プライベートレッスン+高級ラケット+大会参加となれば、年間50万円以上になることもあります。



② 愛好家・子供


年間:約15〜30万円


次は「子どもの習い事としてテニス」。


週1回のジュニアスクールを基本にします。


ジュニアクラスは月8,000〜12,000円程度の例もあり、施設によってはキッズ6,000円台、ジュニア9,000〜11,000円程度という料金設定もあります。(T1 インドアテニススクール⁠)


年間費用のモデル


スクール:120,000円

ラケット:20,000円

シューズ:12,000円

ウェア:20,000円

ガット:5,000円

ボール:5,000円

イベント・大会:10,000円

交通費:24,000円


合計:約216,000円


したがって、


「子どもの習い事としてのテニスなら、年間20〜25万円前後」


が一つの目安。


ただし、ここから競技志向になると、一気に金額が変わります。



③ 競技志向・大人


年間:約60〜100万円


ここから「テニスを強くなりたい」という世界。


週2回以上のレッスン。

自主練習。

大会出場。

ガット交換。

フィジカルトレーニング。


などが増えてきます。


年間費用のモデル


スクール・専門レッスン:240,000円

コート代:120,000円

ラケット:70,000円

シューズ:30,000円

ウェア:40,000円

ガット:60,000円

ボール:20,000円

大会エントリー:60,000円

大会遠征・交通費:80,000円

トレーニング:60,000円


合計:約780,000円


つまり、


「競技志向の大人なら、年間80万円前後」


が一つのモデル。


ただし、ここで重要なのは、


「何にお金を使うか?」


です。


毎週プライベートレッスンを受ける人と、仲間と自主練習をする人では大きな差が出ます。



④ 競技志向・子供


年間:約100〜180万円


ここがジュニアテニスの大きな分岐点です。


週1回の習い事から、


「大会で勝ちたい」


になった瞬間、必要な練習量が増えます。


競技クラスになると、実際に週3〜6回のプレーヤーズクラスを設定しているスクールもあります。例えば昭和の森テニスガーデンでは、ジュニアプレーヤーズが週3回で月34,500円、週6回で月60,500円という設定です。(テニスユニバース⁠)


年間費用のモデル


アカデミー・競技クラス:420,000円

プライベートレッスン:120,000円

コート・自主練習:60,000円

ラケット:60,000円

シューズ:30,000円

ウェア:30,000円

ガット:50,000円

ボール:20,000円

大会エントリー:80,000円

大会遠征・宿泊:250,000円

フィジカルトレーニング:100,000円

交通費:60,000円


合計:約1,280,000円


つまり、


「本気でジュニア大会を回るなら、年間100〜150万円程度」


は十分に考えられます。


そして全国大会、海外遠征などが入ると、


年間200万円以上


になることも珍しくありません。


ここで保護者の方に考えてほしいのが、


「お金をかければ強くなるのか?」


という問題。


答えは、


NO。


です。


重要なのは、


「どこにお金を使うか」。


レッスン量を増やすだけではなく、


・良い練習環境

・良い指導者

・試合経験

・フィジカル

・栄養

・休養

・メンタル

・遠征経験


など、成長段階に合わせた投資が重要です。



⑤ プロ・日本ランカー


年間:約300〜800万円


ここから世界が変わります。


「テニスが仕事」になった瞬間、テニスにかかる費用は「習い事」ではなく、


事業経費


に近くなります。


日本国内の大会を中心に活動するプロ選手をモデルにすると、


・コーチ

・トレーナー

・練習コート

・ラケット

・ガット

・シューズ

・大会エントリー

・遠征費

・宿泊費

・フィジカル

・治療・リカバリー

・マネジメント


などが必要になります。


年間費用のモデル


コーチ・チーム費:1,200,000円

練習コート:300,000円

ラケット・ストリング:400,000円

シューズ・ウェア:200,000円

大会エントリー:250,000円

国内遠征・宿泊:1,500,000円

海外遠征:500,000円

フィジカル:400,000円

治療・リカバリー:400,000円

その他・マネジメント:200,000円


合計:約5,350,000円


つまり、


「日本ランキングを狙うプロなら、年間500万円前後」


というモデルが考えられます。


ただし、スポンサーがついている選手の場合は、用具提供や遠征支援などによって自己負担が大きく下がります。


逆に、すべて自費ならもっと必要です。



⑥ プロ・世界ランカー


年間:約800〜2,000万円以上


そして最後。


世界ランキングを追いかけるプロ。


ここからは「国内遠征」ではなく、


世界を移動する生活


になります。


大会に出るために、


日本→アジア→ヨーロッパ→アメリカ→日本……


という移動が発生します。


飛行機。

ホテル。

食事。

現地交通。

コーチ。

トレーナー。

練習相手。

コート。

ストリング。

リカバリー。


すべてにお金がかかります。


年間費用のモデル


コーチ・チーム:3,000,000円

練習コート:500,000円

ラケット:200,000円

ストリング:300,000円

シューズ・ウェア:300,000円

大会エントリー:500,000円

国際線・国内線:2,000,000円

ホテル・宿泊:2,000,000円

現地交通・食費:1,000,000円

フィジカル:800,000円

治療・リカバリー:1,000,000円

保険・ビザ等:300,000円


合計:約11,900,000円


つまり、


「世界ランキングを本気で追うなら、年間1,000万円前後〜」


という世界です。


そしてコーチとトレーナーを常時帯同させたり、海外大会を年間通して回ったりすれば、


年間1,500万〜2,000万円以上


になる可能性もあります。


6つを比較してみると……

テニスのカテゴリー 年間費用の目安

愛好家・大人 約20〜40万円

愛好家・子供 約15〜30万円

競技志向・大人 約60〜100万円

競技志向・子供 約100〜180万円

プロ・日本ランカー 約300〜800万円

プロ・世界ランカー 約800〜2,000万


※あくまでモデルケースです。地域、スクール、練習量、大会数、遠征距離、スポンサー、所属チームなどによって大きく変わります。今回の数字は「実際の家計・選手活動をイメージできるモデルケース」として作っています。特に⑤⑥のプロ部分は、スポンサーの有無やATP/WTA・ITF大会の回り方で数百万円単位で変動するので、記事では断定ではなく「目安」としています。